龍神山(雌山)           道なき道のプチ探検 | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

時が積もり降り積もり

思い出も埋もれて消えていく

あれはいつだったけ?

時の堆積を掘り起こしてみるといい

忘れていた君に出会えるかもしれない

 

 

 時々、やるせない夢を見て目覚める。夢の中の僕は、いつだって哀しい。いつの頃か、それが別な世界で生きた、もう一人の僕のように思え、その不連続性に戸惑うこともあるけれど、夢から醒めるたびに、現在(いま)について、「わるくないものだな。」と思えることは、きっと今がわるくないことなのだろう。

 

 連れ合いの癌も抗がん剤治療中のかいがあって、極小にまで小さくなり、年明けの手術は最小の切開ですみ、入院も3,4日ですみそうだ。もっともその後は放射線治療が待っているので、なかなかに厄介だ。差し迫った状況ではないが、経過観察の状態にいくには、まだまだ当分時間がかかりそうだ。

 

 12月9日(土)、茨城県石岡市の竜神山の中腹にある染谷佐志能神社を目指して排気量110ccの小型自動二輪、スーパーカブ110プロを走らせる。朝日トンネルを抜けて八郷盆地の中のカーブの続く道を走り抜けて、龍神山の山麓にある常陸風土記の丘公園の駐車場にバイクを停める。ここからは農道を歩いて行く。

 龍神山の麓の農道を歩く。写真の左側の山頂が平らな山が龍神山の雌山(162m)、写真の右奥の尖った山が龍神山の雄山(196m)。二つの山は対をなし、雌山中腹には染谷佐志能神社、雄山の中腹には村上佐志能神社がある。それぞれ水を司る神で、龍神とされている。今回は近場にある雌山の染谷佐志能神社を訪ねる。

 農道はやがて参道となり、一の鳥居が。鳥居の手前に車が数台停められるスペースがあるが、トイレも社務所もない神社なので、その点は留意のこと。一の鳥居から山道となり、しばらく緩やかな登りが続く。

 二の鳥居を過ぎると急峻な石段となり、足元注意。石段も荒々しく歩きづらいので、しっかりした靴で行かないと、ちょっと苦しいだろう。とにかく訪れる人も少ない静寂な場所だ。

 やがて巨石に寄り添うように建つぼろぼろの社殿に。寂れた佇まいがかえって神秘的な雰囲気を醸し出していた。ちなみに、この神社は石岡市の常陸の国一之宮総社宮が管理している。

 さらに道を少し辿ると奥宮に。ここは比較的新しく建て直されたようだ。岩の上に建っているので、岩の下から拝む。道はここで終わり。龍神雌山の登山道は山の反対側(南側)から山頂までで終わっているので、北側のここから山頂を目指すには道なき道を行くことになる。

 さて、それでは道なき道を行ってみよう。とにかく稜線を目指して急斜面を登る。写真ではわからないがかなりの傾斜だが、常緑樹と落葉樹の混合林は冬季ということもあり、下草が薄く、落ち葉に滑りながらも視界はいい。それにしても斜度はかなりなもので、木の根草の根を掴みながら這い上る。(時々ずり落ちた。)

 距離はさほどないはずだが、それなりに時間がかかった末、稜線に着く。登山道というもののありがたみがよくわかる。稜線からは龍神山の雄山(196m)が木立の間から見える。いずれ、あの山も登ってみよう。あそこもろくに道はないのだが。

 稜線を辿るとテーブルマウンテン状の山頂部に着くが、ここからが笹薮がひどく、短い距離でも時間がかかる。広い頂上部の南側は自然公園となっているが北側は笹薮に覆われ迷路のようだ。藪はひどかったが、やがて自然公園の散策路に出て、すぐに頂上(162m)の東屋に着く。東側に視界が開け、関東平野の東部が一望に。ここからは見えないが、平野の向こうが太平洋。

 道のない斜面や笹薮を歩いた後の散策路はのどかなものだ。紅葉はもう終わりの時期だが、ところどころにまだ鮮やかに色付いた樹々が。

 散策路の山道を降りると田園が広がる。振り返ると龍神山の雌山。テーブルマウンテン然とした山容が特徴的だ。少し歩けばバイクを置いた常陸風土記の丘。ここも見どころがあるらしいが、今回はもう時間がないので、それはまたの機会に。

 

 

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