小さな宇宙の誕生             僕と娘のOn the road | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

ほら ごらん 今ね 

小さな宇宙が生まれた

 

(画像と本文は直接の関係はありません)

 

 

On the road.

まだ途上にある。

目的地には、まだついていない。

もしもたどり着けなかったら?

目的地すらないのなら?

たぶん、それでもいい。

今という「時」に納得できれば。

だから、道端で寝ててもいい。

 

 良寛和尚は自身の「紡まず、耕さず。」の暮らしを恥じたけれど、歌を詠み、書を書き、漂泊の人生に納得した。俳人の山頭火は、金を無心するだけの社会不適合者だったけれど、句作を愛し、その人生に納得した。僕はそんな彼らに強く憧れながら、一応は働いて、ここまで生きてきて、結局、彼らのようにはならなかった。

 皮肉なことだけど、娘が今、「紡がず、耕さず。」の生活で、創作はしてはいるものの、良寛や山頭火のような著名人ではなく、いわゆる、ひきこもりだ。Ⅱ型双極性障害をもっているとはいえ、それでも働いている人はいる。まあ、それも個々の症状の状態にもよるもので、ひとくくりにはできないまでも、Ⅱ型双極性障害による労働不能状態というものは確かにある。

 娘は家族以外の外界とのリアルな結びつきを持たず、ネット世界でのみ生きている。そこが娘の外界だ。そして僕と娘はどこか似ているところがあり、動的に活動している息子とはあまり似ていない。

 娘の将来が心配でないといったら嘘になるけれど、心配したところで、どうなるものでもない。「心配」は「今という時」を殺すものでしかない。それは本意ではない。僕の「今」も娘の「今」も殺したくはない。だから、心配するくらいなら、昼寝でもしていた方がいい。

 

僕は僕のOn the road にいる

娘は娘のOn the road にいる

今言えるのはそれだけ

たぶん それだけでいいだろう

 

 

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