浮草に乗る精霊       変わらないもの | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

澄んだ水の上を見て 

耳をすませてごらん 

浮草に乗った精霊の歌

 

(画像と本文は直接の関係はありません)

 

 

 前にも書いたことがあると思うけれど、奥華子の「変わらないもの」が好きだ。アニメの「時をかける少女」のテーマソングで知って。それ以来、お気に入りの歌になった。

 その歌い出しのフレーズ、

 

<帰り道ふざけて歩いた

訳もなく君を怒らせた

いろんな君の顔を見たかったんだ>

 

 なんでもないような、仲の良い少女と少年の姿。たぶん夕陽の中だと思う。その情景が、とても寂しく、切なく感じる。それは絶対に戻ってこない時だから。過ぎていく時の中で僕らは変わっていくし、そうして人は別れていくのかもしれない。だから、この曲の最後のフレーズが耳に残って離れない。

 

<変わらないもの 探していた

あの日の君を忘れはしない

時を越えてく想いがある

僕は今すぐ君に会いたい>

 

<僕は今すぐ君に会いたい>

 それは、もう絶対に戻ってこない時の中で切実に感じるもの。別に過去に戻りたいわけではないけれど、まして未練なんかではまったくないけれど、時間というものが体を突き刺す痛みなのかもしれない。

 

 あれからずいぶんと時が過ぎて、連れ合いも僕も、時の流れの中で、やはり変わっていったのだけれど、もしも「変わらないもの」がひとつあるとすれば、連れ合いが、相変わらず僕と一緒にいてくれること。<僕は今すぐ君に会いたい>という少女の面影は、いつの間にか、少女だった頃の連れ合いの面影に移り変わってしまっていて、それがむしろ自然に感じられるくらいに時が流れてしまっているのだなと、そんなことを思ってみたりする。

 

 

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