幻想蝶と精霊   どうしようもないわたしが | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

幻想蝶が誘う夢の世界

夢かうつつか

醒めればよいのか

醒めねばよいのか

 

 

(画像と本文は直接の関係はありません。)

 

 

どうしようもないわたしが歩いている

 

 大正から昭和初期の放浪の俳人、種田山頭火の代表的な句で、僕はこれが好きだ。ほんとうにどうしようもない人が、どうしようもなく歩いている。堅気で生きたくても、どうにもできなくて、どこまでもだらしない。それでどうしようもなく旅の途上で呟いてみたのが、

 

どうしようもないわたしが歩いている

 

 僕はこの句にどれだけ救われたかわからない。命の恩人と言ってもいくらいだ。応援歌的に、「頑張ろう!」と言われてもなあ。これができないんだなあ。「頑張れる」くらいならとうにがんばってるしねえ。でも、「どうしようもないわたし」となると、何故か自分が愛おしくなる。「頑張って」立派になる自分は何かイメージがわかないし、まあ、できないし。「どうしようもなくてもいいじゃないか。オレもどうしようもないからさあ。」と山頭火が言ってくれているようで、心がやすらぐ。それで、

 

しみじみ食べる飯ばかりの飯である

 

 この句となると、梅干しひとつない米だけの弁当を峠で頬張っているのだから、山頭火さん、峠の青空に突き抜けているような感じがする。否定も肯定もしない。ただ歩いていくだけ。それでいいと思う。

 

 ああ、そうそう、今また歴史ものの小さな物語を書いてます。コンスタンティノープル陥落という大きな舞台を題材にしました。

 で、大丈夫か?

 

 

ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります。


人形・ぬいぐるみランキング にほんブログ村 ハンドメイドブログ 布人形へ
にほんブログ村