死に至る病 新型コロナウイルスの陰で | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 新型コロナウイルスの流行、これからどうなるのでしょう。予断を許さない状況が続いています。不安が人々の心を支配しています。早く収束してくれることを願うばかりです。

ところで、あることで1日あたり50人以上の人々が亡くなっています。1か月で1500人、年間ではおよそ2万人にものぼります。それは何か。自殺です。そして自殺者のうちの約9割が精神疾患が原因と考えられていて、そのうち6割が鬱病だと考えられています。鬱病だけでも年間1万人ほどの人々が亡くなっていることになります。そしてたいがいの精神疾患は抑うつを伴うので、鬱病と同じ状態で自らの命を絶っていると思われます。一説によると、自殺と認定されないケースも多々あるようなので、あるいはこれより多くの方が精神疾患で亡くなっている可能性も考えられます。

それから、患者数は鬱病だけでも100万人にものぼり、他の精神疾患を加えると膨大な数にのぼります。これらの方々は働けない人が多く、また働いていてもパフォーマンスが落ちている状態でいます。亡くなった人々のことを考えると不謹慎な気がしてなりませんが、精神疾患が社会の生産性に影響し、経済に大きな影響を及ぼしていると思われます。

僕も強迫性障害から鬱病に移行して療養生活を送り、希死念慮から自殺を考えたこともあります。幸い僕は離職もせずになんとか回復できましたが、退職せざるをえず職を失い、その後正規に働くことができずに困窮されている方々がどれほどおられるでしょう。そして新たに精神疾患に罹る方々は後を絶たず、精神科外来では予約待ち2か月、3か月は当たり前という状況が続いています。その間に命を絶つ方々もおられると思います。精神科外来はまるで野戦病院のような状況です。

それと前にも書きましたが、毎日5人以上の方々が結核で亡くなっています。年間2万人ほどが発症して2千人ほどが亡くなっています。高齢者に限りません。その6割が働き盛りの年齢です。たとえ新型コロナウイルスの流行が収束しても、精神疾患や結核が収束することは現状では考えられません。人というものはつい現状に慣れてしまうものかもしれません。それで問題が積み残されてしまうことは悲しいことです。僕がかつていた部署で、ある方が奥様と幼子を残して、職場で投身自殺されました。自殺された方の名誉のために言います。希死念慮に強く誘導された場合、それを自分で止めることはまずできません。止める第三者が必要です。僕がかつていた部屋の椅子からその方が立ち上がり、非常階段を上って行った姿が目に浮かびます。その方に何があったのかはわかりませんが、ふと、かつての自分を思いました。

 

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