不登校だった娘の通信制高校生活 | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 娘は小学校低学年の時に小児性のうつ病に罹り、療養生活をしているうちに不登校になりました。うつ病の原因はよくわからないままです。一人でいるのが好きなのに、意に反して何故か人気者になってしまい、たくさんの友達と関わるのが苦しくなってしまったらしいのですが、感覚が鋭敏すぎるHSCだったのではないかと思います。あと味覚、聴覚に過敏があり、皮膚にも過敏症があり、日常生活も結構大変なものがあります。(ただ、娘の不登校、ひきこもりには僕と母の親子の確執の問題が関わりないとは言えません)

小学校の時期はNPO団体の主宰するホームスクーリングで、家庭を学習の場として過ごし、中学の時期は発達障害の生徒を指導する個別指導の塾に通っていました。何らかの発達障害も疑ってみましたが、該当はしないようです。小学校の半ばから中学いっぱいを不登校しましたが、この期間はうつ病の治療は受けていません。内申点の問題と、全日制高校には行きたくないという娘の希望で、私立の通信制高校に進学しました。

私立の通信制高校は一般に公立の通信制高校よりもサポートが手厚いです。本校以外にも各地にサテライト校を置いて、補修指導をしてくれます。娘は週3日サテライトに通い、単位も順調にとれ、評点も高かったので、推薦枠を使っての大学進学も薦められましたが、大学で勉強したいことがないと言って、専門学校を志望して、高3の2学期に進学先も決まりました。しかし、年末になって精神に変調をきたし、再び療養生活に。結局進学は断念しました。今ではすっかり病状は落ち着いていますが、状態像としては、ひきこもりの生活をしています。

サテライトに通っていた娘は楽しそうにみえました。先生たちの話や、サテライトに来る生徒たちの様子も面白く話してくれました。でも、実はとても疲れたようです。人と関わることに疲れて、どうにも動けなくなってしまったようです。福祉施設で働きながら通信制大学で学び、ひきこもり支援のボランティアもしている息子は、基本的に人と関わるのが好きです。呆れるほど人脈も広いです。同じく不登校をしながら真逆な娘と息子。足して2で割るわけにもいきません。高卒の資格をとっただけですが、いつか娘があの学校に通えて良かったと思える日が来ればよいと思っています。

それでも、娘の目を通して見た私立通信制高校は卒業率こそ30%台ですが(公立は10%台)、様々な可能性を持っているように思えました。美大目指してひたすら絵を描いていたい生徒、バンドやダンス、芸能、スポーツ活動と学業を両立させたい生徒もいて、なかなか面白いところです。既存の学校の意識を捨てて、積極的に学びの場として活用できれば、とても充実した高校生活になると思います。退学していった生徒たちのことをもっと深く考えるべきと思いますが、自分の道が見えている人ならお薦めの学校のような気がします。もちろん、不登校の生徒のリターンマッチの場になっていることは確かです。

 

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