昨日書いた山頭火の人生はろくでもないものだったよ。
よい子はマネしないでね、って感じ。
【でも僕は、それを美しいと感じたんだ。】
(どっかのアニメでこんなセリフがあったな。後で書いてみたい。)
彼が歩いた道はどうしようもないものだったけれど、
要所、要所では山頭火は自分の意志で決めていたと思う。
それと、彼は無意識的に天性のストリーテラーだったと思う。
彼は自分の物語を書き上げたんだ。
ろくでもない道行きから立ち昇る俳句はとても素敵だ。
全体を通して彼の人生はとても精緻に練り上げられた物語だと、僕は思う。
もちろん、これは僕の趣味で、どう思うかは人それぞれだ。
ただ、思うんだ。
下手くそでもなんでも、自分の人生の筋書きくらいは自分で書こうよ。
どこかの誰かの書いた筋書きに乗っかったり、誘導されたりしたら、
その人生がどんなにうまくできたものだとしても、
人生を棒にふったようなものだ。
うまくいかないことなんかいくらでもあるけど、
誰かに蹴飛ばされてよろよろにもなるけど、
バカみたいなことでも、要所は自分で決めよう。
邪魔されて右往左往しても、それで字がのたくっても、
自分の人生の筋書きは自分で書こうよ。
判読不能でもかまわないから。
自分で読めればそれでいいから。
飯ばかりの飯を食う顔を上げて、
「大丈夫、大丈夫じゃないけど、それでも大丈夫。」って彼は言うから。
俳人で廃人の山頭火が僕は好きです。
こういうのを、隠れろくでなし、と言います。
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