不登校児の高校受験 内申点の壁は高かった | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 結局、息子は1日も中学には通わなかった。フリースクールで勉強はできたし、不登校にもかかわらず、地元の中学に通う友達が何人もいた。とりあえず、その生活で安定していたので、中学に通おうとすることで、息子の生活のペースが狂うことの方が心配だった。生活の転換点は中学に通うことではなく、高校入学ではないかと思えた。

 しかし、不登校児が高校を受験するとき、大きな問題がある。それは内申点がゼロということだ。高校入試は当日の試験結果と内申点を総合して合否が決まる。内申点の扱いは都道府県によって違うと思うが、これがゼロということは圧倒的に不利だ。

 息子の通っていたフリースクールは主にアスペルガー症候群の子供の学習指導に力を入れていて、中学の学齢期を過ぎると、高校には進学せず、高認をとりながら有名大学への進学を目指すという指導をしていた。学歴で障害のハンディをおぎなおうという戦略だ。高度専門技術者や研究者になれれば彼らの特性をかえって活かせるからだ。他の子供も一緒に学力が上がるので、たとえ内申点がゼロでも、高校のブランドにさえこだわらなければ、内申点ゼロの壁を飛び越えて、普通に高校に進学できる学力があった。しかし、息子はそこまで学力が上がらなかった。

 そのフリースクールは、けっしてスパルタ式ではなく、ひとりひとりの子供に寄り添った学習指導をしていて、息子も抵抗なく通えていたのだが、残念ながら、息子だけが内申点ゼロの壁を超えるほどの学力が身につかなかった。そんな息子が狙える学校は、志願者が定員割れしている学校だ。園芸科や造園科、一部の普通科は結構定員割れするのだが、息子が受験する年に限って、どこも定員割れしなかった。それから、私立高校は案外公立高校よりも難しいので、息子が入れそうな全日制高校はなかった。さあ、どうする、息子。そのことは、また次回に。

 

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