スラムドッグミリオネア:幸せを掴むまで | amataの崖っぷち脚本道

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40過ぎで取り柄も仕事もない女の人生最後の挑戦。

こんにちは😃amataです。

 

ご無沙汰しておりましてすいません。

最近、映画もちゃんと観ているのですが、感想が追いついてなくて。

 

今日はしばらく前に見た 「スラムドッグミリオネア」の感想を書いてみたいと思います!

 

『スラムドッグミリオネア』

監督:ダニー・ボイル

 

 

 

 

 

①主人公とその周りのキャラクターの魅力

主人公はジャマール、彼の兄サラーム、恋人ラディカがメインキャストです。男2人に女1人。最強の関係性ですね!

でもよくあるような、兄弟で女を取り合うというようなベタな展開にはならず、兄はラディカに興味があるどころか、邪魔物扱いをする始末。サラームにとってはラディカよりも弟の方が大事なのです。これは新鮮でした。もちろんね、ジャマールが主人公なので出番は多いんですけど、キャラクターとして魅力的なのはサラームの方なんですよね爆  笑

血の気が多くて自分勝手で、でも弟想いで、悪ガキで・・。

キャラクターに必要な「憧れ性」と「共通性」の両方を兼ね備えている人物です。

ジャマールはちょっと優等生すぎるよな。。でも主人公って優等生が多いもんな。。

 

②インドのスラムの描写

インドに関連する映画というものを、この作品で初めて見ました。

というより、インドが舞台になった作品、というべきでしょうか。

宗教の問題であったり、貧困の問題であったり、差別問題であったり。

そういうインドのスラムの過酷な現実をこの映画で表現したかったのだろうと感じました。

その中でも、スラムを逞しく生き抜く兄弟に、戦後の混乱の中生き抜いた昭和20年代後半の子供達の姿が重なりました。

とても残酷な現実の中で、それでも明るさを失わず一生懸命、助け合いながら生きるジャマールとサマールの兄弟が印象的でした。

まあ、でもこの映画はラブストーリーでもあるんですけどね!私的には兄弟愛の方が勝つかなビックリマーク

 

③映画の構成について

日本でも、みのもんたさんが司会者で「クイズミリオネア」が放送されていましたよね。

これのインド版です。(元はアメリカですが)なので、クイズ番組としての構成や音楽は日本のものとほぼ一緒です。

スラム出身のジャマールが次々と難問に答えていくのですが、その答えが全てジャマール自身の人生とリンクしていくんですよね。

ジャマールが答えを言う前に、彼の過去の回想に戻って物語が語られ、それに警察の供述とクロスしていくという、二重の回想になっています。複雑ちゃあ複雑ですね。これがわかりづらいという映画の感想もありました。(回想シーンが多いと、物語の流れが止まってしまいますからね)

そして、警察官が狂言回しの役割を果たしています。

こういう構成も面白いな、と思いました。

いつか、この作り方でシナリオを描いてみてもいいかな、と思ったりしました!