D.F.の闇鍋領域 アメブロ版 -6ページ目

ミラン×アーセナルの意外な結末(120216)

(120215)
UEFA CL Round of 16 (1st Leg)
○ ミラン 4-0 アーセナル ×
   ・ボアテング
   ・ロビーニョ 2
   ・イブラヒモヴィッチ (P)

D.F.の闇鍋領域 アメブロ版-120215ミラン(vsアーセナル) D.F.の闇鍋領域 アメブロ版-120215アーセナル(ミランvs)
スターティング・フォーメーションのイメージ図(左:ミラン/右:アーセナル)

 試合開始直後は『セリエAvsプレミア・リーグ』の代理試合を思わせるような、パスを回してビルドアップするミランに対してボール持ったら縦に一直線のアーセナルという展開。
 しかし、開始から10分ほどでセードルフが脚を傷めて交代するというアクシデントが起こる頃には多少様相が変わる。
 開始早々に予期せぬ交代を強いられるという嫌な展開になった中、意外にも先制したのはそのミラン。
ボックス内右でノチェリーノからのパスを受けたボアテング。斜め後方からのボールを胸トラップで前方に落とすと、バウンドしたところをハーフ・ヴォレーで思い切り良くシュート。
これがクロス・バーを叩きながらゴール・イン。開始15分でリードを得る。
 その後は“バルサもどき”のパス・ワークはどこへいったのやら、まったくプレスのかからないアーセナルを相手に、ミランは『スペースに侵入してパスを受ける』の繰り返しで試合を支配。
カルチョのなんたるかをレクチャーするかのごとくにアーセナルをいなし、得点を重ねてゆく。
 左サイドで縦パスを受けたイブラヒモヴィッチがエンド・ライン際まで侵入してマイナスのクロスを上げると、ニアに入ってきたロビーニョがヘディングでファー側に流し込む。
 しかし、この得点シーンには若干怪しいところが。
イブラヒモヴィッチのピンポイントなクロスは素晴らしかったし、それを咄嗟に頭で合わせたロビーニョも見事だったものの、サイドへのパスが出たところで、そのボールを受けたイブラヒモヴィッチは戻りオフサイドだったように思われたのだが……。
 前半中に2点を失ったヴェンゲルさんはハーフ・タイムを待たずにCBを交代。コシールニーを下げ、ジュルーを投入するのだが、結果的にはそのジュルーがペナルティ・シュートを与えることになるのがなんとも皮肉。
 さらに後半開始からウォルコットに代えて、この試合を最後にローンを終えるアンリを投入。
ところが間もなくロビーニョにこの日2点目となるゴールを奪われてしまい、さらに点差を広げられてしまう。
 試合終盤にはボックス内でイブラヒモヴィッチを止めようとしたジュルーが相手を倒したとの判定でペナルティをとられる。
これをイブラヒモヴィッチが自ら決めて、実質“とどめ”となるだろう4点目。
 チャンスらしいチャンスはアンリの落としからファン・ペルシーがダイレクトでシュートを放ち、アッビアーティにファイン・セイヴを強いたシーンぐらいだったか。
かつて『インヴィンシブル』と呼ばれたのが信じられないほどの凋落ぶりで、ほぼ何もできずに終わった試合だった。

 落ち目のアーセナルよりもミランの方が有利だろうとは思っていたものの、ここまで内容、スコアともに大差がつくと予想した人は多くはいなかったのではないだろうか?
試合開始直後を除けば、アーセナルの武器であろう、“似非バルサ”なテンポの速いパス回しなどのプレイ・スピードの速さが見られず、守備面でも先に述べたようにプレスもかからず。スコアにふさわしい、低調なプレイに終始していた。

 一方のミランはロビーニョと、故障明けだというボアテングが“キレて”いたこともあり、セードルフを序盤に負傷交代で失うという不運を感じさせない快勝、もしくは完勝と言ってよく、ミラン・ファンにとっては安心して観戦を楽しめた一戦だったのではないだろうか。
 逆に、アーセナル・ファンにとっては憤まんやるかたない試合だっただろうが……。