【アイザックニュートン(1642~1727)】

1665年、リンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見した。


ニュートン
「(リンゴの木の根元に座っている)なんか思いつきそうだ・・・。
 今ならちょっとしたきっかけで重大な発見ができそうだ・・・。」

死体
「ドサッ(リンゴの木から落ちてくる)」

ニュートン
「・・・(落ちた死体を見ている)。」

死体
「・・・(倒れている)。」

ニュートン
「・・・(落ちた死体を見ている)。」

死体
「・・・(倒れている)。」

ニュートン
「・・・(落ちた死体を見ている)。」

死体
「・・・(倒れている)。」

ニュートン
「そうか、引力だ!!
 物体が落ちる理由は物と物とが引き合っていたからなんだ!!
 これはすごい発見だ!!(死体を見る)」

死体
「・・・。」

ニュートン
「・・・だけど、この法則を発見するきっかけが、木から落ちてきた死体っていうのはなー・・・。
 もうちょっとサマになるものが落ちてきてほしいなー。
 
 ちょっと死体を元の場所に戻そう。今のなし!」
 
死体を木の上に戻した

ニュートン
「ちょうど、この木に今にも落ちそうなリンゴが成っていた。
 『リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見』ってすごくサマになってる!

 よし、リンゴが落ちてくるのを待とう。(上を見る)」

死体
「ドサッ(リンゴの木から落ちてくる)」

ニュートン
「いや、だからさ。
 なんであんたが落ちてくるの?
 なんでそんなに落ちたがりなの?
 ダメダメ。ノーカンノーカン!」
 
死体を木の上に戻した

ニュートン
「『死体が木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見』って逸話は興味引くけどさ。
 偉業がブレるから。
 ニュートンの肩書に『第一発見者』っていらないから。

 (上を見て)さっき戻す時に死体をツタに絡めたから、ちょっと落ちにくくなってるハズ。
 よし、リンゴ、がんばれ!!」

物音
「(上の方から)ガサガサガサガサ・・・。」

ニュートン
「お、落ちるよ!
 リンゴが木から落ちるよ!
 歴史的瞬間だよ!!」

死体
「ドサッ(リンゴの木から落ちてくる)」

ニュートン
「おーまーえーはーーっ!!」

リンゴ
「コトン(木から落ちてくる)」

ニュートン
「ちょっと遅いよ!!
 教科書に『リンゴと死体が落ちるのを見て、万有引力の法則を発見』って書かれちゃうから!!
 みんな『死体』って方にアンダーライン引いちゃうから!!」
 
リンゴと死体を木の上に戻した

ニュートン
「今までの結果を考慮して、ハンデを設けました。
 死体はリンゴよりスタート地点を2m上にしました。
 これでリンゴが勝てるでしょう。

 よーい、スタート!!」

物音
「ガサガサガサ!!」

ニュートン
「さぁ、落ちてこい、リンゴ!
 私に万有引力の法則を思いつかせてくれ!!」

死体
(木から落ちてきそうになる)

ニュートン
「危ないっ(死体をキャッチ)!!
 ここは俺に任せて先に行け、リンゴ!!」

物音
「ガサガサガサ!!」

ニュートン
「早く!早く落ちてこい!!」

別の死体
(木から落ちてきて、ニュートンが抱えている死体の上に乗る)

ニュートン
「2人?!
 無理無理無理!!重い重い重い!!」


(ニュートン倒れる)


リンゴ
「コトン(木から落ちてくる)」

ニュートン
「(起き上がる)いや、リンゴ一つに対して、二人がかりは卑怯だよ!!
 もっとハンデが必要だな。」
 
リンゴと死体2つを木の上に戻した

ニュートン
「(木の上を見ながら)では、改めてルールを説明します。
 リンゴに比べて死体のスタート地点を5m上にしています。
 
 また、死体はリレー形式です。
 死体のスタート地点から7mのところに2人目の死体がいます。
 2人目は必ず1人目からバトンを受け取ってください。
 また、バトンを落としたら取りに戻ってください。
 
 ここまでお膳立てしたんだから勝てよ、リンゴ!!
 それではいきます!よーい、スタート!!」

物音
「ガサガサガサ!!」

ニュートン
「さぁ、落ちてこい!!
 死体に負けるな!!」

刑事
「(やってくる)ちょっとすみません。
 ここで死体で遊んでる人がいるという通報があったのですが。」

ニュートン
「ちょっとまって!!
 今、歴史に残る発見をするから!!」

刑事
「歴史に残る発見・・・?」

リンゴ
「コトン(木から落ちてくる)」

死体
「ドサッ(バトンを持った状態で落ちてくる)」

ニュートン
「リンゴ勝った!!
 思いついた!!
 万有引力の法則を発見した!!」

刑事
「ちょっと署までご同行よろしいですか?」

ニュートン
「どうぞ!ついにやったよ!!」

刑事
「(パトカーに向かいながら)まず、発見した時の状況について教えてください。」

ニュートン
「(パトカーに向かいながら)はい!
 私がリンゴの木の根元に座っていたらリンゴが落ちてきたんです!
 そのとき、万有引力の法則を発見しました!!」

刑事
「あ、そっちじゃなくて、死体を発見したときの話を。」






 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

「リンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見した」という逸話は何かに使えそうだ、とずっと考えていました。

完全に目的が別の方に行ってしまっている、僕のお気に入りのパターンです。

 

【上演メモ】

人数:2人

ニュートン

刑事

 

所要時間:3分~4分
上演難易度:★★☆☆☆
備考:死体は人形で十分なので、ほぼニュートンの一人芝居。

あとは死体を落とすタイミングの間次第かと。

死体を戻すところはナレーションでいいと思います。

 

 

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