美輪明宏さんの愛のメッセージに涙。 | 古民家の雑貨屋 アート工房 風 ふうさんの手しごと日和

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古民家の雑貨屋さん『アート工房 風』です。
岡山県の和気町で雑貨屋&クラフト工房をしています。
古民家をリノべして、沢山の雑貨を展示販売できるSHOPにしました。
隠れ家的な工房の日々の暮らし、ちょこっとのぞいて見てくださいな。

TVをつけて、チャンネルを変えていたら、

10時半から、NHKの歌番組に美輪さんが

出られるという・・・。

 

『これは見なければ!』

 

美輪明宏さんが2012年に紅白で

歌われた『ヨイトマケの唄』。

 

あの年、美輪さんの唄声を聞いてから、

年越しのために和気神社に向かったのを

思い出す。

 

美輪さんの唄を聞いて、涙が出た。

なんだか浄化されたような気持で、

新しい年を迎えたことを思い出す。

 

 

なぜだったのかはわからないが、

保育園児のころから、私は美輪さんの

歌声に元気をもらっていた。

 

保育園の先生に、異常に意地の悪い

先生が居て、今から思えばまさに

『自己愛性パーソナル』でおそらく

アスペルガーだっただろうと思われるが・・・

 

その先生からの『虐待』ともいえる仕打ちに

耐えながら、それでも毎日保育園に

通っていた。

 

母に置いていかれるのだから、そこに

いるしかなかったというのが現実なのだが・・・

 

何かにつけて、その先生は私をターゲットにした。

 

絵の描き方が悪いと叱られたり・・・

付けていたベルトが派手すぎると没収したり・・・

肉が全く食べれなかった私は、夕方日が暮れるまで

教室に閉じ込めたりもした・・・

 

なにが先生のカンに触ったのか?

(多分、先生に甘えていくタイプではなかったため・・・)

ことあるごとに腹いせのターゲットにされた。

 

もちろん、母も少しは抗議してくれたらしいが、

あの時代、教師に物申すなんてことは、親たちには

許されていなかったのだな・・・。

(それに、母は戦えない親なのだ・・・自己愛さんと

口論なんて絶対に無理だ・・・)

 

 

たぶん、今の時代なら確実に

『虐待』で問題になっていただろう・・・

 

そんな地獄みたいな園の生活の中で

私を慰めたのが『ヨイトマケの唄』だった。

 

園の砂場でスコップをもって、砂を放り上げ

ながら、よく歌っていた。

 

子供が歌う歌ではなかったからなのか

他のクラスの先生たちにクスクス笑われていたが、

そんなことはお構いなしだった。

 

その歌に、勇気をもらいながら

なんとかひどい保育園での先生からの

『虐待』に近いいじめを耐え抜いた。

 

 

この年になって歌詞をよく見たら、

いじめられて、泣いて帰り、慰めてもらおうと

母親のところに言ったら、働く母親の姿を見たとある。

 

とうちゃんのためなら、エンヤコラ・・・

かあちゃんのためなら、エンヤコラ・・・

 

忙しい、父や母のためにも

自分は保育園に居なければならない。

 

だから、ここで耐えなければならない!

 

子供ながらにそう思いながら、

自分を励ますために、あの歌を歌って

いたんだろうな~と思う。

 

保育園児のころから、慰められていた

美輪さんの唄・・・その声・・・。

 

いま改めて聞いても、涙が出る。

 

 

「もうなんだか、美輪さん・・・大仏様みたいだね・・・」

TVを見ていたお嬢が言う・・・。

 

「そうね、もうお釈迦様に見えるよね。

 なんだか、画像見てるだけでもご利益がありそう。」

 

目をつぶって、共感覚で美輪さんの声

を聞いてみる。

 

それはとても心地いい。

 

 

きれいな映像が頭に浮かぶから・・・。

 

きれいな色の万華鏡を見ているような・・・

あるいは、教会のステンドグラスを見ているような・・・

そんな神々しい映像が浮かぶ。

 

心の深部から、じんわりと暖かいエネルギーが

浮かび上がってくるような感覚があり、

そのあと金色の光にほわっと全身が

包まれるような感覚がある。

 

『この感じによく似た感覚をどこかで体験したな~・・・

 どこだったかな?』

 

 

記憶をたどって思い出した。

 

お寺で法事をしたときに、お上人さんの

お経を聞いた時だ・・・。

 

あの時も、心の奥底から暖かいものが

吹き出てきて、全身を金色の光が包むような

感覚があった。

 

なんだかありがたすぎて、涙が出た。

 

「お経を聞いて、涙が出るなんて、

 まるで宮沢賢治みたいですね~。

 宮沢賢治も、お経を聞いて涙を流したそうですよ!」

とお上人さんに教えられた。

 

のちに歌が映像化する『共感覚』を調べていて、

宮沢賢治がそうだったということを知る。

 

宮沢賢治が生きていて、美輪さんの唄を聞いたなら、

きっとすごく感動して、涙を流すだろうな・・・。

 

 

美輪さんの唄声には、神々しい光の映像が付く・・・。

 

きれいな澄んだ海が見えたり、緑の濃い森が見えたり、

時には広がる宇宙空間が見えたりする。

 

『浄化』ってきっとこういうことなんだろうな・・・。

 

心の中にある暖かいものをゆすり起こし、

金色の光で包むような・・・

 

これが出来てしまう歌声って、やはりすごい!

 

「美輪さんは、やはりすごい人なんだな・・・。」

 

最期に『花』を歌われた・・・。

もう、号泣だったね・・・。

 

「泣きなさ~い!笑いなさーい~。」って

もう、号泣ですわ・・・。

(この唄も思い出深い歌なんだよね・・・私には)

 

名曲・・・そして、素晴らしい歌い手・・・

 

ありがたい!

ありがたい!

 

この世で生きて、美輪さんの唄声が聞けること・・・

 

ありがたい!

ありがたい!

 

これからもお元気で、その歌声で

しぼんだ心に愛を注いでください。