今日はジェンダーリビールクッキーを扱うようになった当初からずーっと悩んでいたことについて。
『ジェンダー』に対する私の考えを書かせていただこうと思います。
大事なお話なので、少々長くなりますがお付き合いください。
月や星屋では、お腹の中の赤ちゃんの性別をサプライズ発表するためのアイテムとして、ジェンダーリビールクッキーを販売しております。
ジェンダーと聞いて、みなさんどう感じられるでしょうか？
ジェンダー問題について、みなさんどう考えていらっしゃるでしょうか？
日本語で言うなら「社会的・文化的な性別の違い」のこと。
男だからこうすべき、女だからとかこうあるべき、という社会の中で作られたイメージや役割からくる差別があることは、ご存じの事と思います。
例えば
男の子は青、女の子はピンク
男は外で働き、女は家庭を守る
（そもそも男、女の順番に書くのも差別と言われたら書きようがないのですが。また中性的な色として黄色というのも私は決めつけだと思っています）
そんな決めつけや押しつけから傷つけられたり、仕事や対応を差別されたり。
宗教上の理由や古くからの慣習などで、もっとあからさまで酷い性差別がある国もあるようです。
昨今ではLGBT（レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー）をはじめとする性的指向や性自認、そういったものもジェンダー問題として、度々取り上げられるようになってきました。
また、異性間ばかりでなく、同性同士でもセクシャルハラスメントがあったり。
これらは一例に過ぎませんが、様々な差別があり、悩んだり苦しんだりされている方がおられます。
『ジェンダー』という言葉は、そういった問題を深く抱えており、私がジェンダーリビールという言葉を用いていることについて、眉根をひそめる方もいらっしゃることでしょう。しかし、全く無自覚に『ジェンダー』という言葉を使ってジェンダーリビール商品を扱っているかというと、そういうわけではありません。
私はこれらの問題について、完璧に理解できているとは思いませんし、自分の中に染み付いた考え方から間違いを起こすこともありますが、認識しておりますし、理解しようと努めてはおります。私自身は性的マイノリティーは感じておりませんが、生きている中で性差別を感じることは多々あります。
本来なら、『ジェンダーリビール』ではなく、生物としての身体的特徴を表すように『セックスリビール』という言葉を使うべきでは？という意見もネット上で多く見受けられました。
ただ先に『ジェンダーリビール』という言葉が広がってしまったことがあったり、また、他に代わる適切な言葉が現れなかったりで、現在に至っているのが現状のように思います。
私の商品に関して他にも『性別発表』『性別判明』など色々なキーワードを散りばめて紹介しておりますが、実際のところ『ジェンダーリビール』という言葉で検索される方が圧倒的に多く、そのため悩みながらも便宜上用いております。また、性別の区別について、男の子にブルー、女の子にピンクのシュガーを用いております。
私の商品をお選びいただいた方からは
「両親にもとても喜んでもらえました」
「楽しい時間が過ごせました」
とお喜びの声をたくさん頂戴しております。
私の商品によって、幸せな気持ちになってくださった方がいる。
誕生前に性別を知りたい方が多くいる。
それも事実だと思っています。
ご納得いかない方も多くいらっしゃるとは思いますし、私自身も悩みながらの選択ではありますが、これからも当面は商品名としては『ジェンダーリビールクッキー』いう言葉を用いさせていただこうと思っております。
また、お求めの方には精一杯心を込めてお作りしていきたいと思っております。
ただし、ご使用方法を書いた説明書をお付けしておりますが、そちらについては、本日作成分より「ジェンダーリビールクッキー」という言葉の使用をやめ「性別発表クッキー」と改めます。
また、以前から説明文の中に次のような一文を添えております。
「～ 唯一無二の大切な命が たくさんの愛に包まれますように ～」
これは、男の子であっても、女の子であってもという意味も含んでいます。
しかし、あえて、その言葉は入れておりません。
男の子であったら…女の子であったら…ちょっぴりでもそう望む気持ちが生まれてしまうこと。
そのこともまた、否定したくはないからです。
新しい命がお腹に宿る経緯も、産まれる過程も、産まれた後の生き方も人それぞれ。
何が正しいとか間違っているとかはないと思っています。
ただ、新しい命が生まれることは、尊く、奇跡的なこと。
私の商品に対する誠実な気持ち、精いっぱいの想いをこの一文に込めました。
また、この件については、今後も色々な意見に触れていったり、時代の流れの中で認識が変わっていくだろうとも思っています。
その際にはまた改めて記事に書いていくつもりです。
書ききれない思いもありますが、本日は以上とさせていただきます。
お読みいただき、ありがとうございます。
フルオーダーでお好みのデザインのジェンダーリビールクッキーをお作りすることもできます。
ケーキトッパーのみも承ります。
