メキシコは日本での4月下旬くらいの、


ぽかぽか陽気桜吹雪ミニ


桜はないけど一足先に、


春を満喫しています桜


高橋ナナですドキドキ



メキシコ最高!!ドキドキ


ご飯ウマッッ!!ドキドキ


超都会!!ドキドキ



日本を出て一ヶ月ぶりに、


文明に触れた気がします。


コンビニ、超久しぶり!



ここへ来て、


私にはやっぱ都会が合ってるんだって再確認したよね!


(新潟県の田舎出身)



さて今日も、


ぽかぽかの春うららな陽気の中、


極寒の凍るような雪山の続きを書こうと思います雪



6時間の間、頭痛と寒さに耐え、


睡眠時間30分で目覚めた、


二日酔いの時と同じくらい最悪な目覚めの真夜中0時。



吐きそうになりながら3口くらいパンをかじって、


出陣。



登山靴を始めてはいたので足が痛くて、


普通に歩く事もできない。



こんな寒い夜中の雪山なのに、


ハイパーハイテンションなガイドさんが、


歌をうたいながら激励するように、


足につけるスパイクみたいなもの(アイザックというらしい)を


履かせてくれる。


が、


一切反応できない図。




美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ


奥にいるカネヤンの真顔が、


状況のナーバスさを物語っています。



登山は2人に1人ガイドさんが付いてくれ、


3人のパーティーで行きます。



わたしのバディーはもちろんヒロル


(やっぱりあくまでデート)


そしてガイドさんは、


アイザックを履かせてくれたガイドさんではなく、


無口な登山家・ホソエさん。



「バモス!!(行こう!!)」


という言葉と共に、


3人、しっかり命綱でつながって出発です。


先頭はホソエさん、2番目はわたし、3番目はヒロル。



真っ暗な中、頭につけたヘッドライトの光のみで、


雪山を登っていきます。



ここで標高5000メートルの雪山の世界をご紹介します。



まず呼吸。


10歩くらい登ったただけで、


50メートル走を全力疾走したくらい息が切れます。


(当社比)



30歩登ったら、


その息苦しさと頭の痛さで吐きそうになります。



そして山の状態。


ムダに急なんだよ!山!!


と、


どこにもぶつけることができない怒りに苛まれながら、


自転車では立ちこぎしても絶対に登れない、


ものすごく急な角度の坂道を延々と登ったかと思うと、


はい!


落ちたら全員即死ね!


って感じの、下が見えない溝を、


斧(ピッケル)でなんとか壁にしがみつきながら、


幅30センチもない凍った雪の道を通ってムリヤリ渡る。



わたしの様な、か弱い女の子の腕力では、


凍った雪に斧を刺すの難しい。


思いっきり振り下ろしても全然刺さらない。


でも刺さないと渡れない。


ちゃんと刺せないと落ちて死ぬ。


親の敵の如く、雪山に斧を振り下ろす、


雪山の午前2時。


ついでに、


こんな丑三つ時に、


一体何故、地球の裏側で雪山にしがみついてんのか、


自分のことがよくわからなくなる、


午前2時。


そして温度。


計ってないけど多分、


マイナス100度。


(嘘)


でも、今まで感じたことがないくらいの寒さで、


登れば登るほど、


どんどん気温が下がっていく。



息を吸うと、気管支が凍りそうになる。


リュックに入れてたミネラルウォーターが凍り始める。



沢山歩くことができれば、


体があったまるだろうに、


苦しすぎて、足が痛くて、


体があったまるほど歩けない。




美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



すぐに座り込んだかと思うと、



すぐに




美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ


こうなる。



吐き気も頭痛も通り越して、


意識が朦朧として、視界がかすむ。


目がチカチカしてきて、


座るたびに眠りそうになってしまう。


どんどん体温が下がってくる。



わたしが動けなくなると、


みんなもその度に止まらなきゃいけなくなるから、


みんなの体温も下がるし、すごく危ない。



ガイドのホソエさんが「行ける?」「大丈夫?」と、


何度も聞いてくれる。



その度に「少し休めば大丈夫」と言いながら、


ムリヤリ登る。



わたしがリタイヤすると、


ヒロルも一緒に山を降りなきゃいけなくなる。


ヒロルは一緒に頂上で日の出を見ようって言ってた!


頑張らないと!



こんなに苦しいなら、


頂上の景色なんて見なくてもいい!おうちに帰りたい!


だけどヒロルが見たいと言ってるものを見て欲しいし、


ヒロルが見たいと言ってるものをわたしも見たい!


頑張らないと!


という気持ちだけで、登る!登る!


でもすぐにヘタる。


心に体が全くついていかない。



ヒロルは、


「ちゃんと息を深く吸って!」


「体をちゃんとまっすぐにして!」


「ピッケルちゃんと持って!危ないよ!」


「集中して!」


「ちゃんと歩けるようになってきてるよ!偉いよ!」


「もう少し!頑張れ!」


後ろでずーっと見守り、励まし続けてくれる。



登る、へたる、登る、ヘタる・・・



こんなことを何度となく繰り返すこと約5時間。


多分、5500メートル付近。



とうとう呼吸困難になり、


ガイドのホソエさんがわたしを見て、


「もう不可能だと思う」と判断。


それを聞いたヒロルが、


「よく頑張った!降りよう。」と決断。


午前6時前、リタイヤ。



不甲斐なさと情けなさに、悔しくて泣く。



美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



泣きながら、


涙と鼻水が凍りそうになりながら山を降り始める。



頂上で見ることはできなかったけど、


綺麗な朝日が見れました。




美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



下山になりやっとピースする余裕がでてきた。



美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



一時間ちょっとかけてベースキャンプまで下山。



疲れと眠さで、


即、クソさぶい寝袋で就寝。



一時間後、頂上まで到達した男・カネヤンが山小屋に到着。




美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



この憔悴しきった表情が、


ワイナポトシのヤバさを物語ってます。


カルーネ、本当によくやった!!



ヒロルにも登頂させてあげたかったなぁ・・・


途中でリタイヤしていく人とすれ違ったとき、


わたしもその人一緒に降りておけば、


ヒロルまでリタイヤしなくて済んだのに。



そもそも、最初から登るなんて言ってなければ、


ヒロルまでリタイヤしなくて済んだのに。


後悔ばかりするわたし。



前日から、


「僕が守ってあげるからね。」


「転んだら僕が受け止めるからね。」


と優しい言葉をかけてくれ、


後から聞いたら相当吐きそうだったらしいけど、


登ってる途中、ずっと励まし続けてくれたヒロル。



途中で休んでいるとき、


物凄い、宇宙みたいな星空を見ながら、


「ナナルと一緒に標高5000メートルの場所で星を見れるなんて嬉しい」


と言ってくれたヒロル。



本当に申し訳なくて、


ごめんね、ヒロルも辛かったのに、


ずっと励ましててくれてありがとうとお礼を言うと、


「気にしなくていいんだよ。


ナナルが頑張って登ってたから、僕は感動したんだよ」


と言ってくれました。



今まで生きてて、


こんなに辛いデートは初めてだったけど、


本当に登って良かったなって、今となっては思っています。



そして束の間の休息の後、


ここからまた岩部門の下山です。



登山靴からスニーカーに履き替えて歩きやすくなったものの、


足がもうヘロヘロ。


焼酎一本あけた後みたいな足取り。



見かねたヒロルがなんと、


「バックパックかして」


と言い、自分の分もあるのに、


わたしのバックパックまで背負って下山してくれました。


なんと頼れる男。



世界一頼れる男、


実原弘幸に決定!


と、


1人脳内授賞式をしながら、


自分の不甲斐なさと、


ヒロルの優しさに、


また泣きながら歩く。



カネヤンも寝袋を持ってくれて、


ついに手ぶらでの下山と相成りました。



が、


手ぶらにもかかわらず、


滑ってすっ転ぶ。



右手を地面に付き、


爪が剥がれ流血。


指は紫色に。



「これ、折れてるね」


と、ドクター・ヒロルの診断。


で、


アイスの棒で固定してくれました。



美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ


骨折と言っても、


ボキッと折れるタイプの骨折ではなく、


骨が剥がれるタイプの剥離骨折だろうということで、


多分病院に行っても、固定して終わりだろう。


ということで、


病院には行かず、今もまだアイスの棒で固定中です。


デートで骨が剥がれたのは初めてですが、


繰り返しになりますが、


本当に登って良かったです。



登頂なんて、


ちっともかすることもなく全然ムリ!ってレベルでしたが、


本当に貴重な経験でした。



ワイナポトシに登ったヒデくんとコーヘーくんが、


ワイナポトシを知ったら、


富士山なんて生活圏内。


ただの丘。


と言っていたので、


今度機会があったら富士山に登ってみようと思います。



もし富士山にも登ることができなかったら、


登山は向いてないって事で、


お城山と高尾山以外に登るのはやめます。



下界に到着後、


ガイドのホソエさんと、ヒロルと記念写真カメラ



美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ



根性も体力もない私と一緒に登ってくれて、


本当にありがとうドキドキ


そしてワイナポトシ、



美女養成講座―綺麗になる101の方法―by高橋ナナ


素敵な思い出をありがとう。


生きて下界に還してくれてありがとう。



そして最後まで読んでくれた皆さん、


この長文を読んでくれてありがとう。



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