本日は、こちら。
先日のブログ記事『日曜日に雨はいらない』に引き続き、テレビ番組『ピンポンパン』の中で歌われていた歌を特集します。
先日のブログ記事はこちら👇️
今回は、この曲。
『すてきなトゥルーリー』
歌:石毛恭子
セリフ:小原乃梨子
作詞 中村しのぶ 作曲 R・M・シャーマン
編曲 服部克久
幼い頃に聴いていて、
いつか調べてみようと思っていた歌です。
歌詞に出てくる、「トゥルーリー スクランプシャス」という名前らしき言葉から、これは日本の歌ではないだろうとは、幼いながらも感じていました。
カバーだったりするのでは?という、
長年の謎が解けました💡
やはり カバー曲でした!
原曲は、
1968年制作(英米合作)の映画『チキ・チキ・バン・バン』の中で歌われていた曲でした。
『チキ・チキ・バン・バン』の主題歌は知っていたのですが、その劇中で歌われていた歌だったとは💡
こちらは、その歌唱シーンです。
トゥルーリースクランプシャスは、『チキ・チキ・バン・バン』の中の登場人物の名前でした。
↑上の動画の女性です。製菓会社の社長令嬢という設定です。
かつてレースで何度もグランプリをとったレース用自動車が廃車寸前であることを知った子供たちが、寡夫の父、ボッツに車を買い取ってくれるようにせがみます。ボッツは買取資金捻出のため自身が発明した「音が出るキャンディー」をスクランプシャス製菓に売り込もうとします。社長令嬢のトゥルーリーの力を借りて売り込みは成功したのですが…。
映画『チキ・チキ・バン・バン』は、007シリーズの原作者イアン・フレミング著の唯一の童話を基にした、幻想的なファミリーミュージカル。
映画『チキ・チキ・バン・バン』劇場予告
『メリー・ポピンズ』の大成功があり、その流れを汲むファミリーミュージカルの一作。製作会社こそ異なるものの、『メリー・ポピンズ』に関わった多くのスタッフが再結集した作品です。
『チキ・チキ・バン・バン』主演のディック・ヴァン・ダイクさんも『メリー・ポピンズ』に出演されていました。『メリー・ポピンズ』では『チム・チム・チェリー』を歌っていました。
『メリー・ポピンズ』については、このブログの『チム・チム・チェリー』の記事の中で詳しくふれましたので、よろしければご覧ください。
当該ブログ記事『チム・チム・チェリー』はこちら👇️
今回の一曲、『すてきなトゥルーリー』を作詞作曲したシャーマン兄弟も『メリー・ポピンズ』の音楽を担当し、アカデミー賞の作曲賞と歌曲賞を受賞しています。
シャーマン兄弟は、『メリー・ポピンズ』が大ヒットし、その後、ディズニー映画の楽曲を多く手がけています。
ディズニーランドの『イッツ・ア・スモールワールド』(『小さな世界』)もその一つです。
『It's A Small World』
2013年公開の映画『ウォルト・ディズニーの約束』では、シャーマン兄弟がどのように『メリー・ポピンズ』の製作に関わっていたかが、劇中で描かれています。
『すてきなトゥルーリー』だけでなく、先日ご紹介した『日曜日に雨はいらない』も含めて、今回こうして原曲を知って思うことは、
子供向け番組において、幼い子供が耳にする曲にこんなに深いドラマが隠れていたなんて、という驚きでした。海外のミュージカル映画の曲をカバーしてオリジナルの歌詞で歌っていたとは。
とても手間ひまかけて作られていますよね。
そこに、子供番組の制作サイドの、これから育っていく子供たちに対する情熱や愛情を強く感じました。そんなあたたかな真心に包まれて育ってきたんだなということに、今になって気づきます。
ありがたいことですね。
私もこれからの世代の人たちにそうしたあたたかさを届けてあげられるような、そんな大人でありたいと思った今回の一曲でした。