本日は、こちら。



  『チム・チム・チェリー』

  (Chim Chim Cher-ee)


作詞 作曲  ロバート・B・シャーマン、

                  リチャード・M・シャーマン


      歌        ジュリーアンドリュース、

                  ディック・ヴァン・ダイク



ふとこの曲のメロディが頭の中に流れてきて、なんだっけ?と思い、タイトルは思い出せたのですが、調べてみてびっくり!『メリーポピンズ』の曲だったのですね。
私はなぜか勝手にイタリア民謡だと思っていました。全然違いました…。
調べてみてよかったです。

『メリー・ポピンズ』は今まで見たことがなかったのですが、今回こうして機会ができたので見てみました💡


メリーポピンズ

『メリー・ポピンズ』は、1964年のアメリカの実写アニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画です。
オーストラリア系イギリス人の作家、P・L・トラヴァース著の児童文学シリーズ『メアリー・ポピンズ』を原作として作られました。

映画は、1964年8月27日に米国で公開され(日本では1965年)、公開当時、ディズニー映画史上最高の興行収入を記録しました。
アカデミー賞では、ジュリー・アンドリュースの主演女優賞、編集賞、作品賞、視覚効果賞、『チム・チム・チェリー』の歌曲賞の5部門を受賞。
ウォルト・ディズニーの実写作品としての最高傑作とされている作品です。


あ ら す じ


作品の舞台は、1910年のロンドン。
気難しやの銀行家の父親と女性参政権運動に夢中の母親をもつ子供たちのもとに、新しい乳母(教育係)が来ることになりました。それが空からやってきたメリー・ポピンズ、その人でした。
不思議な魅力をもつメリー・ポピンズに子供たちは夢中になり、会うたび違う職業をしているバートも交えて楽しい時間を過ごします。
家の中が明るくなったと母親やハウスキーパーには好評だったメリーの仕事ぶりですが、それによって秩序が乱れたと感じた父親は、メリーのやり方を快く思っていませんでした。
しかし…。


子供たちのことに全く構ってあげられない父親が、メリーが来たことで、変わっていきます。

楽しい場面が満載のミュージカル映画ですね。
子供だけでなく大人が見るのにもいい作品です。

本作から54年の時を経て、
2018年には、続編の『メリー・ポピンズ  リターンズ』が公開されました。





チム・チム・チェリー


 映画の劇中での歌唱↓


メリー・ポピンズ役のジュリーアンドリュースと、バート役のディック・ヴァン・ダイクとの歌がオリジナルですが、ディズニーミュージカル『メリー・ポピンズ』の劇中でも歌われています。


この曲は、『メリー・ポピンズ』の脚色を担当したドン・ダグラディによる煙突掃除人のスケッチからヒントを得て作られたといわれています。

作詞作曲担当のシャーマン兄弟から、このスケッチについて質問された際に、ドン・ダグラディは、
“煙突掃除人に会うと幸せになれる”というイギリスの古い言い伝えを、シャーマン兄弟に伝えたといいます。 

 詳細は↓


 
 

原作者 P・L・トラバース


 『メリー・ポピンズ』の原作者についても、少し触れておきたいと思います。


こちらの写真は、原作者 P・L・トラバース(パメラ・リンドン・トラバース)です。
妖精のような出で立ちに少々驚きましたが、彼女は舞台女優を若い頃にしていましたから、その頃の姿なのかもしれません。

彼女はオーストラリア生まれで、三姉妹の長女です。父親はロンドン生まれのアイルランド系の家系。オーストラリアの銀行の支店長まで務めた人物でした。母親はオーストラリア生まれでスコットランド系の家系。母親の兄弟はオーストラリア、クイーンズランド州首相でした。

パメラはアイルランド系だった父親から不思議な話を聞いて育ちます。父親は彼女が7歳のときに病気で亡くなり、母親はそのショックで自殺しようとします。一家はのちに母方の大叔母の家に引き取られ、パメラは、家庭の事情もあり大学には進学せずタイピストになります。その傍ら舞台女優を目指し、1920年に舞台女優デビューします。
 
1924年にイギリスに移住してからは、創作活動に転向。詩人デビューを果たします。
その後は児童向けに小説や詩を発表。
代表作はこの『メリー・ポピンズ』です。
作品に出てくる父親がパメラの父親と同じ銀行家であったり、メリー・ポピンズが不思議な人物であったりするのも、幼い頃に聞いた父親の不思議な話が影響しているのかもしれません。

パメラは、ディズニー映画化された同名作品について不満があった模様で、そうした映画化にまつわる裏話は2013年製作の映画『ウォルト・ディズニーの約束』において描かれています。そのあらすじを読むと、確かに『メリー・ポピンズ』は、父親の影響が強く反映されている作品であるようです。『ウォルト・ディズニーの約束』も一度見てみたい映画ですね。