ガサ入れ300回 元マルサの税理士 飯村正三 です。
物読みについてお話ししましたがこの物読みで税金をごまかすようになった
動機や溜まりの一端を見つけることがあります。
それは、ある脱税事件で押収した社長の奥さんが書いた「日記」です。
その日記はきちんと製本され表装もきれいなもので毎日克明に書いてありました。
確か5年分ほど押収しました。
そこに書いてあったのはまさに誰にも見られたくない秘密の出来事です。
夫への思いや、ちょっと言葉にできない夜の秘め事などなど、恥ずかしくなるような事柄でした。
当方は、重要な仕事ですのでしっかりと「物」を読まなければなりません。
最初の1冊目(過去から読む)は、毎日仕事で疲れて頑張ってくれている夫への労いや愛情表現など
でしたが、段々と内容が夫への不審感が書かれるようになってきたのです。
それは夜の営みへの不満が書かれるようになってきたのです。
それはなぜか。これまでにもお話しした「特殊関係人」の存在が見え隠れしはじめたからでした。
このことは、情報マルサの連中でも把握し出なかったことが奥さんの日記からわかったのでした。
もちろん査察調査の着手日は奥さんに抵抗されましたが、そこは強制調査権があるマルサの強みです。
相手の了解など求めません。「調査に必要ですので差押します!」の一言です。
その後の調査展開は、この重要物証を得たことでよい方向に行きました。
相手の弱みを握ること!これも実施マルサの重要な調査手法です!
査察調査でお困りの方は飯村正三税理士事務所まで