10年前の東日本大震災に思う。 | 元国税OB税理士・マルサの事件簿

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 元国税査察官(マルサ)のOB税理士です。
日常の出来事、税金に関する事件報道や人間模様、リアルと過去をリンクして思いを綴ります。
査察調査や税務調査でお困りの方遠慮なくご相談ください。

 ガサ入れ300回。元マルサの税理士 飯村正三 です。

 

 今日は東日本大震災のことに思いを寄せる日ですね。

 震災でお亡くなりになった方に謹んでご冥福をお祈りいたします。

 被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

 私の10年前、この日を思い出してみます。

 私は国税庁監察官名古屋派遣として愛知県の豊田税務署にいました。

 

 監察官とは、国税職員が国家公務員法や他の法律に反するようなこと(非行)を行っていないかを調査・指導、監督する仕事です。

 

 今、総務省で問題になっている「国家公務員倫理法」に触れるようなことを行ってないか、職員の不正情報や行動を確認し、常に目を光らせて問題があれば職員を調査し、不正行為が認められれば、懲戒処分や場合によっては、国家公務員法違反で検察庁に送致することもあります。

質問調査2

 監察官は、国税職員にとって怖がられ、嫌われる仕事ですね。

 私は2年間、監察官の仕事を行いました。

 

  さて当日は、ある職員が行った税務調査で不正なことが行われていないかを調べていました。

  税務署(合同庁舎)会議室で仕事をしていたのですが、「突然ぐら~」と大きな横揺れが来てすぐ地震だとわかりました。

 

  愛知県は、時々地震が起きますのでさほど心配はしませんでしたが、ちょっと揺れが大きかったので震度4くらいかなと思い、揺れが収まるのを待っていました。

 

 その後、揺れが収まり作業を終えて署長室に行くと、テレビがつけられていました。

 その時は、東北・関東方面で大きな地震があった程度しかわからず、署長がテレビから情報を取ってました。

 

 どこかの町の港が映っていたのを覚えています。午後4時頃だったと思います。

 まだ巨大津波のことは、触れられていなかったような気がします。

 しばらく署長、副署長と話をしてすぐ国税局に帰りました。

 

 国税局へ帰ると東北が大津波で大変なことになっていることを知りました。

 「こんなことが起きるのか!」衝撃の映像が次から次へと流れており、大きなショックを受けた思いで帰宅しました。

 

  東海地方では、東海、東南海地震が今起きても不思議はありません。

 今日は、改めて防災の重要性を再確認する一日としたいと思います。

 

 被災された皆さん!頑張って下さい!