兄が目標! | こども5人と冒険な日常

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夫婦とこども5人の家族。こどものうちふたりがADHD、そして母の私も…?ちょっぴり変わった家族の刺激的あるいはフツーの日常。

どっちかというとガリの三男ゆき。
食べるのが遅めで、米をあまりたくさん
食べない方。

味噌汁を完食できなくて泣いたこともある。

寿司だけは、びっくりするほど食べる。

だったのが、突然

「おかわりするもんね」

おおー。育ってきたね。

「ゆいと同じくらいいっぱいだよ。みてみて」

本当だ。山盛り。

さらにデザートにおにぎり!

「わし今日ね、ゆいの三倍食べたよ」

基準はゆいなんだ?

「うん、なんか、ゆいが目標なんだよね」

へー。照れ

「だってさ、ゆいって、なんかすごいじゃん。
ごはんも、結構食べるし」

すごい男イコールごはんたくさん食べる。
小学生男子のあこがれは、
とてもシンプル。

ゆきは、定型なだけでなく、かなり
優等生と思われているので、
ハチャメチャな兄が

カッコいいと感じるのかな。

ワイルドな生き方にあこがれるの、わかるわ。
でも、あの兄たちとともに育って、

平凡な人間になるわけないで。
絶対影響受けるよ。

「これで太れるかなあ」と言いながら
ばっと立ち上がり、

「あわわ、たちくらみ」ガーン

胃に全部血が行っちゃったんじゃないの。
カッコいい男の道は遠い。