全日本2024.5.6後楽園大会TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

『雨降って地固まる』


 まさに今の全日本プロレスは、そんなことわざ通りになっていると思う。女子とのミックスドマッチ、爆破デスマッチ、闘魂スタイル、王道マットに似つかわしくない展開がずっと続き、ファンのフラストレーションは溜まりに溜まっていた。


 だが期待の星・安齊勇馬の三冠奪取を始めとする新世代勢の台頭により、全日本マットは本来の魅力を取り戻したといえる。何より今年の『チャンピオン・カーニバル』にはデイビーボーイ・スミスJrを始め、サイラス、ロードクルー、ハートリー・ジャクソンと4名もの外国人選手が参戦。これは近年の全日本プロレスにはなかったこと。


 やはり王道・全日本の象徴ともいえる外国人選手の参戦は、切っても切れない関係ともいえる。逆にいえば近年の全日本は全日本らしさを完全に失っていた、ともいえる。客入りの悪さからくる経費削減であったのだろうが、それはファンにとっては残念なことこの上ない。


 フリーや他団体の日本人選手を使ってその代わりをするのもいいが、それだとヨソとの差別化をはかれず、興行のマンネリ化は防げない。かつては留学制度で外国人を定着させていたが、それも経費削減にはなるが、いつも同じ顔触れでは日本人と同じ、マンネリ化を伴う。だからこそ、かつての全日本のようにシリーズ毎に違う選手がくる形こそ理想の姿といえよう。


 ちなみに次期シリーズの概要が既に発表されているが、ナントあのThe Endが再来日するという!The Endといえば、4年前の最強タッグ参戦が最後の来日となっていたが、共に190cm、120kg越えの正真正銘スーパーヘビー級の魅力的なパワフル・タッグチーム。斉藤兄弟との世界タッグ戦が決定し、この一戦は楽しみで仕方がない。



 またあのNWA世界ヘビー級王者が全日本にやってくるという!もちろん、NWAという組織自体があの頃とは比べるべくもないが、それでもそのシチュエーションだけでも期待度が高まる。こちらはその王座に本田竜輝が挑戦するということで、久々にNWA王者vs全日本戦士という構図だけでも充分に楽しめそうだ。


 今回のスミスJrに続き、The EndとNWA王者の来日、やっぱり”これが全日本プロレスだ!”といえるのではないだろうか!? 


 ちなみに今回のチャンピオン・カーニバルAブロック最終公式戦となるこの後楽園大会でも、芦野vsサイラス、宮原vsスミスJrという魅力的な日本人vs外国人のヘビー級対決が行われていたが、まさしく期待に違わぬ素晴らしいド迫力ファイトが展開されていた。やっぱり、これが全日本プロレス!これこそが全日本プロレス!だといえる。


 プロレスには様々なスタイルがあり、ファン層を拡げるために新しい要素を取り入れる努力は決して間違いではない。でもそれによって従来の魅力が掻き消されてしまったり、本来のファンが拒絶するような状態になってしまったら本末転倒。その繰り返しが近年の全日本だったと思う。


 ここ数年の全日本の映像を持っている人はぜひ見返してみてほしい。その客入りと観客の表情を見れば、今の全日本がいかに充実しているかが分かる。観客が入り、収益が上がれば、魅力的な外国人選手を招聘することができる。今の全日本は本当に好循環されているようだ。



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