新日本2024.1.24後楽園大会TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 


 しかし最近の新日本プロレスの選手もファンも、本当に優しいというか、暖かいというか、平和ボケしているといったら言葉は悪いけど、本当にそれでいいの?って心から聞いてみたい。

 だってそうでしょ!? 事実上のエースが世代闘争もせずに、トップの座をキープしたまま団体を辞めて、海外とはいえ、ヨソの団体にスンナリ移籍しようとしているのに、それを暖かく送り出しているんだから。

 行くのはともかく、「やるべきことはやってくれ!」ってなるのが当然じゃない!? 少なくとも昔の新日本だったら、絶対に誰かが噛みついて、強硬に対戦を迫っていたと思うけどな。まだ二大会参戦のカードが空いているんだから。

 お客さんだってもっと不満の声をあげてもおかしくない。下手すりゃ暴動騒動にだってなりかねなかったかもね。ま、暴動は誉められたことではないけど、それだけ選手もファンも熱くなって本気でプロレスにのめり込んでいた、という証拠。

 大体、棚橋がエースになって以降、現在の新日本は変わったと言われているけど、それ以降でもこれまでエース外国人が新日本との契約を終えて米国メジャーに行ってしまうことが判明していた最後の試合では何をしてきた? 

 プリンス・デヴィット、AJスタイルズ、ケニー・オメガ、ジェイ・ホワイト、ヒール軍団のトップという立場ではあったけど、必ず政権交代をクッキリと印象づけてから去らせてたよね? ま、中邑のときには暖かく送り出していたけど、外国人にはシビアだけど、日本陣営には温情をかけるってことなのかな?

 今は何でもライトな時代。現在の新日本はまさしくその象徴。かつての姿とは見違えたアットホームな雰囲気。まるで宝塚のトップ女優が宝塚を卒業して、芸能界で女優として生きていくのを皆で暖かく送り出しているような、そんなほのぼのとした幸福感に包まれた興行のように感じた。

 大体、世代闘争をぜずに旅立っていくオカダに新世代勢は何で本気で噛みつかないのかな!? 海野はそれをせずに勝手に新エース宣言をしているし、その海野にシングル戦で敗れた成田がノーコメントなのは仕方がないとしても、辻や上村は我関せずに自分たちの軍団抗争に徹している。それで本当に新たな時代を築けるのかな!? まるで腫れ物に触るのを避けているようなこんな状態で…。

 新日本プロレスを名乗っている以上、やっぱり戦闘集団であってほしいと願っているファンは、今でもいっぱいいると思う。軍団抗争を必死に盛り上げようとしているみたいだけど、アットホームな軍団抗争はどうにも盛り上がりに欠ける。そればかりか、どの軍団もトップが次々と去っているのが現状で、イマイチ役不足の印象は否めない。

 しっかりとオカダに噛みついたのはこの日、TMDKの1人としてNEVER6人タッグ王座に挑んだ藤田晃生くらい? でも、それも奪えずに現王者が敗れぬまま返上することが確定。それって王座の価値を確実に落としているよね?次の王者になるチームが、現王者には勝てずに新王者になったってことになるんだから。

 発表されているオカダのラストマッチとなる札幌二連戦。でも、辻と上村は既にカードが決まっている。海野は23日がEVILとのNEVER戦で、24日は未定。成田は両日共に未定。本当にこのままでいいの!? 口だけでの時代交代は説得力がないし、これからが大変になるだけだよ。

 一切闘わずに世代交代したって、絶対に格下げ感は否めない。実際に戦ってたって我々オールド世代は「鶴藤長天、四天王&三銃士の時代の方が凄かった」って言ってるんだから。誰が新たにエースになったとしても、今のファンが数年後に「やっぱりオカダの時代には敵わないよね」って言うのは目に見えている。

 ま、そうはいっても現実には無難なカードが組まれて、暖かい空気に包まれた壮行試合的なアットホームな雰囲気のまま終わりそうな気配だけど、「それが今の新日本なんだ」って言われたらそれまでだね。もしそうなったら、こっちは「ハイハイ、そうですか」としか言えないから。



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