『三沢革命はなぜ起こったのか』発売記念⑥川田さんはなぜ元子さんに謝ったのか | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。



 もう御購入頂けましたか? そして、読んで頂けましたか!? 絶賛発売中の『三沢革命はなぜ起こったのか』。この本には、このブログで載せていなかった田上明さんと、川田利明さんのインタビューを新たに行い、掲載させて頂いております。

 そしてそのなかには、ページ数の都合や話の流れを整理するなかで、泣く泣くカットした部分もあります。ということで今回は、川田さんのインタビューのなかでやむを得ずカットした部分を、改めてご紹介しちゃいましょう!

 --馬場さんのプロレスの定義として、「デカイことが強さなんだ」っていう絶対論が存在してましたよね?

川田 確かに馬場さんには、デカイことがトップの絶対的な条件なんだ、って哲学が存在していたよ。

 --それが三沢さんのタイガーマスクのヘビー級転向にしろ、川田さんと冬木さんのフットルースにしても、アジア・タッグ戦線を若手中心の闘いに改革することで徐々に柔軟な考え方になっていった。

川田 別にそこは変えようと意識してやってた訳じゃないけどね。それまではそういう人たち(ベテラン勢)が中心でやってたけど、もっと若い奴らでやってもいいんじゃない!? くらいにしか俺は思っていなかった。

 --外国人にしても、カンナムやマレンコ兄弟とか、身体が大きくない選手はそれまであまり陽の目を見なかったけど、アジアタッグに絡むことで注目されるようになっていきました。

川田 俺たちとやった闘いが注目されて会場にお客さんを集めて、そこで満足させて帰ってもらうことで、馬場さんも俺たちに歩み寄る部分があったんだろうね。とにかく馬場さんのなかでは大きい人間が一番、それは変わらない。でも、それでお客さんが喜ぶなら、そういった部分も評価していこうという気になったんだろうな。

 --それが超世代軍の結成によってより強化され、全日本全体の人気も爆発することになった。

川田 三沢さんとか俺が、あれだけお客さんを呼んで満足させた、っていう事実を素直に評価してくれたんじゃない。

 --大量離脱の後に超世代軍の結成合宿がありましたけど、そこでは馬場さんに何か言われたんですか?

川田 これからは「オマエたちが頑張らないとダメなんだ」って。その言葉を聞いて、それまでの(大量離脱による)心の動揺がすべて消えて、スゴく気持ちが切り替わった。

 --そこから人気が爆発して、でも何年か経つとまたジリ貧傾向になり、例のハワイインタビューに繋がったんですけど、元子さんは「川田クンは謝った、でも三沢クンは謝らない!」って怒ってましたけど、実際、川田さんに対してはどんな感じだったんですか?

川田 こっちは間違ったことは何も言ってないけど、なのに何で謝らないといけないかっていうと、俺たちは遣ってもらってる身だから。例えおかしいと思っても、NOとは言えないんだよ。そこは非常識が当たり前のプロレス界でも、遣う側と遣われる側のルールがそれぞれにある訳だから。プロレス界は常識から外れた方が持て囃されるっていうおかしな世界だけど、全日本プロレスっていう組織に存在している以上、どんなに理不尽なことでも、それを受け入れなきゃいけない状況は必ずある。

 --どんな業界でも、会社という組織のなかでは必ず出てくる問題ですよね。

川田 だから全日本プロレスという会社は、馬場さんがいて、元子さんがいて、その二人が揃っているから成り立っていた会社だった。馬場さんが亡くなられて、そのあとにも色々とあったけど、俺のなかではもう、その時点で全日本プロレスではなくなっていた気がするな。 

 この頃の全日本プロレスをもっと詳しく知りたい、どんな裏事情があったのか?という方は、ぜひとも『三沢革命はなぜ起こったのか』をお買い上げ頂き、最後まで読んでみてください!



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『三沢革命はなぜ起こったのか』

なぜ、三沢は革命を起こすに至ったのか!?その真実がここに克明に!/馬場元子さんとの確執、その発端となったハワイ事件/三沢と小橋が真の盟友となった日/三沢は馬場にとって代わりたかっただけなのか?だから全日本を辞めたのか?その答えがここにある/ブログ未掲載の川田利明、田上明インタビューも敢行!聖鬼軍の二人はあの頃、三沢革命をどう思っていたのか!? …これを読まないと真の四天王プロレスは語れない!プロレスを知らない人にも、読んで頂けるノンフィクション・ヒューマンドラマです!


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