ようやく至宝奪還!されど… | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 


 ようやく取り戻した至宝・三冠ヘビー級王座。でもなぜだろう? なんか唐突感が強くて、素直に喜べない。

 確かに戦前、青柳は「俺が全日本のリーサル・ウェポンだ」と豪語し、至宝奪還を至上命令として自らに強く義務づけていた。でも正直、今年上半期の青柳の活躍を振り返ってみても、主役の座を獲るに相応しいものは何もなかった。

 チャンピオン・カーニバルも優勝戦に勝ち上がれなかったし、All Together でもオカダと拳王の潤滑油として脇役に徹していた。現・世界タッグ王者ではあるが、話題の中心はいつもパートナーの宮原であり、青柳自身、「俺たちはビジネスタッグ」と称して本気で時の主役たらんとする強い意思は、正直、感じられなかった。

 実際、怪我で実現しなかったが、今年のチャンピオン・カーニバル覇者である芦野祥太郎の挑戦が決まったときの方が奪還ムードは高まったし、ファンの後押しという意味では、先日のスーパールーキー・安齋勇馬が挑戦したときの方が強かったように思える。

 だからといって、別に新王者・青柳優馬にダメ出ししている訳ではない。だが、今の青柳は文字通り全日本の頂点の証である五冠王者(天龍プロ制定のUNタッグも含めれば六冠)。ならば全日本の顔として、もっと周囲の目を自分に集め、常に話題の中心たる努力を強くしていかなければならない。

 もちろん、これは本人だけの問題ではない。それをバックアップする会社サイドの重要なる課題でもある。自分たちの最高峰でもある至宝の価値をこれ以上、落とす訳にはいかない。いや、これまでそれをしてきてしまっていたからこそ、ここから一気に汚名返上、名誉挽回といきたいところ。

 その一大転機となる待ちに待った至宝奪回、しかも、若き生え抜き選手によるその栄冠は、全日本だけでなく、日本マット界全体にとっても一大ニュースとならなくてはいけなかった。そのための機運作りが、ちょっと足らなかったのではないだろうか?

 新日本はSANADA 、全日本は青柳優馬、ノアはジェイク・リー。これでようやく、三大メジャーがそれぞれ新時代を感じさせる最高峰王者が誕生した!

 そして新日本は辻、成田、海野、ノアは清宮と稲村という若い世代が、真の時代獲得に向けて激しく狼煙を上げ続けている。全日本もこれに乗り遅れてしまった感はあるが、まだまだここからの巻き返しは可能。今、日本マット界の主流はNEW WAVEの台頭。ここからの全日本プロレスの強烈な巻き返しに私は期待したい!



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