何より大事なこと 2023.6.17全日本大田区大会TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 まぁ何はともあれ、四の五の言わずにこの大会で実際に行われた全カードを見てほしい。

全日本プロレス2023.6.17大田区総合体育館大会
∇第一試合 エボリューションvs大日本プロレス
佐藤光留、田村男児vs野村卓也、吉田和正
∇第二試合 エボリューション女子vs正危軍
Chi Chi、サニーvs尾崎魔弓、雪妃魔矢
∇第三試合
ヨシタツvs土井成樹
∇第四試合 ストリートファイト凶器集合バンクハウスデスマッチ
大仁田厚、大鷲透、カーベル伊藤vsブラックめんそーれ、ブラックタイガー、グレートタイガー
∇第五試合 New Age Maniax
大森北斗、本田竜輝、井上凌vs小島聡、西村修、吉江豊
∇第六試合 GURENTAIvsVOODOO-MURDERS
太陽ケア、鈴木みのる、MAZADAvs斉藤ジュン、斉藤レイ、歳三
∇第七試合 石川修司デビュー20周年記念第二弾
石川修司、諏訪魔vs関本大介、岡林裕二
∇第八試合 世界タッグ選手権
宮原健斗、青柳優馬vs青柳亮生、ライジングHAYATO 
∇第九試合 三冠ヘビー級選手権
永田裕志vs安齋勇馬

 団体対抗戦、系列女子、デスマッチ、越境対抗世代闘争、歴代ヒールユニット対決、往年の名タッグ対抗戦、そして新世代のシングル&タッグ最高峰王座挑戦、ナントバラエティに富んだ興行ではないだろうか!?

 これがどこぞのインディー団体であれば、何てことのないありがちな興行なのだが、老舗・伝統の全日本プロレスの興行、しかもビッグマッチというのだから、驚き以外の何ものでもない。

 ただ先日の『私の独り言』でも書いた通り、今のこの団体に対して、正論、理想論を振りかざすつもりはないし、その是非を問うつもりもない。大事なことはいかに観客を動員し、安定した経営を推し進めるための収益をあげるか、その一点に尽きる。

 そのためなら女子を上げようがデスマッチをやろうが、峠を越えた外敵が最高峰王座を巻いていようが、仕方のないことだと思う。

 以前、ノアの観戦記の時にも書いたが、一過性のファンを強引に寄せ集めても、それが真の団体の人気には繋がらず、その場しのぎにしかならないと思うが、現在のこの団体には、そんな正論を言っている暇もないほど、何か悲壮感というか切迫感というか、そんか危機感がヒシヒシと伝わってくる。

 ならば大事なことは、いかにして伝統の全日本プロレスという名前を引き続き守っていくか、その一点に尽きる。そのためなら我々オールドファンの苦言や不満の声も、あえて耳を塞ぐしかないだろう。

 ただこれだけは言わせてほしい。どんな試合をやろうとも、実際に会場にやってきている観客の大半が明らかに拒絶しているもの、そしてチケットの実売に繋がっていないと思われるものは、シビアにサッサと切り捨ててほしい、ということだ。

 女子であろうがデスマッチであろうが、それが確実に収益に繋がっているのであれば、続けていくのもいい。だがそうでないのであれば、従来のファンの顰蹙をかってまで、やる価値はないはず。

 少なくとも私は、このようなカード編成をしている限り、会場に行って観戦したいとは思わない。ただこんな状況でも全日本プロレスという名前を名乗っている限りは微力ながら応援したいと思うし、その動向は気になる。だから、これからもTV観戦は続けるし、TV観戦なら気に入らない試合は早送りして飛ばし、極端な話、見なければいい。

 今回の興行にしても、メインとセミにはこの団体の未来の希望が垣間見えていたことは、単純に素晴らしいことだと思う。欲をいえば、期待の新星・安齋には奇跡の大番狂わせを果たしてほしかったが、それは叶わなかったにしても、この経験が確実に彼の将来への糧となったことだけは間違いない。彼がこのまま順調に成長していけば、きっとこの団体の明るい未来になっていくに違いない。

 プロレス界全体が厳しい現状に晒されている今、必要なのは業界の未来を託せる新しいスター選手。これを生み出すためには、業界全体が協力しあってでも早急に取り組んでいかないといけない最重要課題である。そう考えれば、今回のこの興行も、決してそう悪いものではなかったと思う。



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