6月病の灸による対処法 | ゴッドハンドではない鍼灸師の日々これこれ

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あすなろ院長が臨床で感じたこと、その他について気軽に書いていきます!(*^-^*)

このところ本当に熱いですね、まだ6月に入ったばかりなのに本日は古川は28度らしいです。

 

昔、小学生の頃(30年も前になりますね・・・)この辺りは夏休み中でも20度後半、

特に暑い日でも30度を少し上回るといった状態でした。

もちろん、我が家にはエアコンなどなく、遊び疲れて帰ってきたら、

スイカを食べて、扇風機のタイマーを入れて、座敷にごろんと昼寝。

それで十分な気候でした。

 

涼しい夏が来ると、大人たちは夏のヤマセ*によるササニシキの病気を心配していました。

夏空の中、自転車で農道を走らせるその目に、赤茶けた葉っぱや黒くこびりついた稲穂をみると、

訳もなく心配になったものです。

 

まさか30年後にはここ古川で35℃、36℃なんていう日が出てくるとは思いませんでした。

もうエアコンが無い夏は考えられませんよ(;^ω^)

 

さて、今月に入り、疲労が抜けない、ため息が出る、イライラする、めまい、耳鳴り、肩こり、頭痛、睡眠障害などの症状を訴えて来院する患者さんが増えました。

 

お話を聞くと、「職場・仕事の環境が変わった」「新入社員が入ってきて指導につかれている」「新しい仕事を任せられた」など

4月の新年度による変化が今、出ているようです。

これは新しいものに対する変化に適用しようとして、心身共に疲労しているからです。

 

”6月病”と言われる”適応障害”ですね。

GWでホッとしたのもつかの間、その後疲労がじわりじわり蓄積し、6月にそれがピークに達したものでしょう。

 

一般的な対処法はネットで検索すると沢山出てきますのでここでは割愛し、自宅で出来るお灸による対処法をお教えします。

まずはお決まりの足三里、曲池、合谷です。

これは押して重苦しい、痛気持ち良いところにしてください。

 

そして、画像の赤ポチのところです。

背骨の外側1~3㎝のところで、押して痛いところ、痛気持ちの良いところにマーカーペン等でシルシを付けて、そこにお灸をします。

症状が出ている人の殆どが背中が張っています。お灸は1~2回/日。2~4週間は続けましょう。

その張っているのが楽になってくると、症状も軽減してきます。

 

*ヤマセ:山背。北日本の(主に東北)太平洋側で春から夏(6月〜8月)に吹く冷たく湿った東よりの風のこと。しばしば、冷害を引き起こし、農作物に深刻な打撃を与える。