例えば有名な治療院があるとする。
Aさんはギックリ腰が一発で治った!といってBさんにそこを薦める。
Bさんも腰痛もちである。しかも頑固で慢性的な腰痛である。
有名な大先生はいつものように治療をする。
治らない・・・。
また治療を受けるが・・・治らない。
Bさんは“自分の腰痛はあの大先生でも治らないのだから諦めようと考えた”
終わり・・・。
ここで考えなければならないのは
まず、同じ腰痛でもAさんはギックリ腰、Bさんは慢性腰痛である。
ギックリ腰も慢性腰痛も同じ腰痛であるが、同じような治療法で治るか?というとそう簡単ではない。
そして原因が異なるかもしれないと考える必要がある。
ギックリ腰には関節の引っ掛かりを取り除くとすぐに治るものもある。大腰筋の攣縮を取り除くと腰が伸びるものもある。
何にしてもそれほど長くかからないものが多い。
一方、慢性腰痛となると少し複雑である。筋肉の緊張も強く、仙腸関節や腰痛椎間関節の硬さも引き起こしている。
湿布や痛み止めを常用しているほど治り難い。
たとえ大先生でも慢性腰痛は一回では治せない。
その代わり、腕の良い治療家はなぜ治り難いか、どのくらいで治るか(改善するか)を説明するのである。
患者もこのことをしっかり聞いて、治療を受けなければならないと思う。
でないと大先生にも悪いからね!