治療技術の習得の難しさ | ゴッドハンドではない鍼灸師の日々これこれ

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あすなろ院長が臨床で感じたこと、その他について気軽に書いていきます!(*^-^*)

全日本鍼灸学会ふくしま大会 in 郡山

とにかく暑い日々だった。

大学や研究機関、教育機関のなどで研究をされた方々に混じり、細々と場末の治療院として1例報告を発表した。

内容はどうであれ、出来るだけ学会には足を運ぼうと考えている。

 

さて、大会2日目の夕方、筑波技大時の研修仲間と久しぶりに飲んだ。

 

研修を終えてから7年が経つ。

皆それぞれ、自分の道を進んでいる。嬉しい限りである。

 

筑波時代の治療の仕方を考えると、とてもお粗末だったんだなあと酒を飲みながら

 

笑って言えるようになった。しかし、当時は背中に冷や汗を流しながら精一杯やっていたのだ。

 

お互いに現在の治療法に行きつくまでは、紆余曲折がありそれぞれの失敗した経験から導き出された

 

その人オリジナルの治療法だ。失敗の分だけ、納得してしながら改良してきたのだ。

 

研修時代は遠隔治療が下手で、何度もやめたいと思った。

 

いや実際に捨てて、局所の治療だけになったこともある。

 

局所の電気針+マッサージが最大公約数的で、万人に受けるものだと考えていたこともあった。

 

しかし、すぐに壁にぶつかった。

そのやり方では治せないからだ。

 

やれる治療法は何でもやってた、否今でもそれは進行形だ。

 

一番効果がある治療法は何だろうと日々考えている、なかなか見つからないのが現実だ。

 

「1%治療が上手くなるにはその何倍も勉強が必要だよね」とお互い納得した。

 

 

巷には「これさえ習得すれば繁盛店になれる」とか「この秘伝の技術で何百万円稼ごう」とかという実しやかなチラシや研修会が存在する。

 

私は眉唾物だと思っている。

実際、そのようなものが現実に存在するならば、それは苦労して手に入れなければ自身血肉にはならない。

 

大学受験の勉強と同じである。

 

苦労して何度も問題に当らないと数学の公式や英語の文法も本当の意味で自分のものにはならない。

苦労も無しでお金を出して身に着けたものは、付け焼刃に過ぎないと思う。

 

筑波の仲間はそのあたりの話が出来るとっても大事な仲間である。

 

また、来年数%治療技術を上乗せできたことを酒の席で報告したいと思っている。

お元気で、また来年会いましょう!