作文教室 言葉の森の講師として | 名古屋の読書作文教室 ことばの窓 とマトリョーシカ

名古屋の読書作文教室 ことばの窓 とマトリョーシカ

作文教室・言葉の森の講師をしています。
窓から連想するさまざまと、マトリョーシカが大好き。
2012.11月~「読書作文教室ことばの窓」
作文、小論文、読書、音読、大人も読書会や朗読を通じて「自分自身を好きになれる」教室目指しています。

「先生、よいお年を~!」「先生、来年もよろしくおねがいします!」


先日、今年最後の電話授業を終えました。

私が年末のご挨拶でしめくくろうとしたら、生徒さんに先を越された(笑)

電話の向こうの生徒さんともお母様とも、直接顔を合わせたことこそありませんが、

毎週、約10分間の電話指導の積み重ねで、心の距離が少しずつ少しずつ近づいているかなと

自分のなかでは感じています。


私は、指導と同じくらいコミュニケーションも大切にしたいと思っています。

声の様子からその日の体調をうかがったり、気分を推しはかったりすることもあります。

そんななかで、いかに書きたい意欲を引き出すか、書きたい内容をふくらませるか、

学期ごとの決まった項目を理解してもらうか

10分と言えども、私にとっては毎回、舞台に上がる本番のような気持ち。

指導が終わると、やりきった~という充実感に満たされます。

我ながら、おめでたい性格。

でもね、それくらい、楽しいの!

その後はラブレターを待つ青春女子のごとく(図々しいぞ)

マメマメしくポストを覗く日々です。


「やはり先生の電話がないと、やる気もでないようです」


3週目をお休みされた生徒さんから、12月の清書が届き、

一緒に、そんな嬉しいような、複雑なような(笑)メッセージをお母様からいただきました。


家族以外に、作文を読んでくれる相手がいる、読んでくれる相手が誰かわかる。どんな人かわかる。

作文だけのやりとりでなく、電話でコミュニケーションをとりながら、やりとりする意味をここでも感じます。

やっぱりいいなあ。(*^^*)

改めて、言葉の森の指導システムに感謝。


最初はカチカチにちぢこまっていた文章も、一本ずつ指を伸ばし、手のひらを広げ、外側に向かってきたね。

今は、その手を伸ばし、まるで目に見えない誰かの手を取ろうとしているかのように、

自分の文章や言葉によって、伝えよう、投げかけようという気持ちがあらわれてきています。(*^^*)

きっとその努力は実ります。

言葉と文章によって、人の心を動かせます。人と話すときも、どんなふうに話せば伝わるか

自分を客観的に見つめながら語ることができます。

作文力は、コミュニケーション力にもなります。


私は講師として、どんな言葉もすくい、枝葉を広げてあげたい。

そのためにはどんな思考が必要か…これまた日々修行。自分自身も成長させてもらっています。


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私は並行して、現在は夏と冬の繁忙期のみですが高校小論文の添削指導も行っています。

作文小論文指導の魅力に取りつかれたのは、この添削のお仕事がきっかけでした。


元々、読書も文章を書くことも好きでしたが、

あくまでも自分の書きたいことを、書きたいがままに綴っていただけのこと。

インストラクター経験から、人にいかに物事をわかりやすく伝えるか、

を研究していた時代はあったものの


子育てをしている期間は特に、視野が狭く思考も内向きになりがちで

人間的に今以上に小さかったと思います。

自分の子どものことも、今思うとささいなことで腹を立て、悩み、よそと比べて落ち込んでいたなあ。


そんな私にとって、小論文の世界は奥深かった。

世の中にはこんなにも、取り上げなければいけないテーマがある。

環境、資源、福祉、教育、経済、外交、文化…

自分が社会の一員でもあることを、思い出させてくれました。

高校生に問いかけるたびに

自分自身にも問いかけていました。


「この時代に、どんな生き方をしていきたい?」

「生きていく力ってなんだろう? どうやったら身に付くのだろう?」


同時に

今の高校生の書く文章に、ほとほと呆れました…

こちらも、基本的には良いところを褒める指導を心がけていたのですが

人に読んでもらう文章で「あたし」「やばい」「とゆうか」など、

誰宛てのメール? かと思うような言葉もちらほら。


それでなくても、考えがない、考える方法がわからない、書き方がわからない、

文章力がついている子でも、どこからから借りてきた言葉でしか書けない

(借りてきた言葉でもいいと思うのですが、自分の考えと組み合わせて応用させることができない)

逆に、文章力は今一つでも、なかなか考えて書いているなあ、という子も。

そういう場合は、効果的に伝える術を持ち合わせていないのを勿体ないなあと感じるのです。


事前の指導本や予習シートがある場合もありますが

それを活用しきれるかどうかは、学校の教師の指導力によって左右されています。


クラス単位で届いた答案に、私なりに誠意を尽くして朱筆を入れさせてもらっても

その後の反応がわからないので、伝わったかなあと不安。

時々、リピート添削で同じ生徒さん、同じ課題の答案が添削できることもあります。

なかには、全く私の指導を読んでいないな…

一字一句同じことを書いてきている! ということもあり。

それはそれは落ち込みます(^-^;


クラス単位だからこそ、いやいやでも書くきっかけが与えられる。

書いてみて、何か気づきや方向性を見いだしてもらえれば嬉しい。

これはこれで、やりがいのあるお仕事です。


ただ、私はそういった一方通行なやりとりや、事前の指導が不十分なまま書かせられるのでは

生徒も、もやもやがたまるのでは…と懸念し

自分の子にも作文をさせたいと思っていても、通信教育ではだめなんじゃないか、と漠然と思っていました。

(実際、作文目的ではなく青い猫ゼミを数か月とりました。とはいえ、作文に期待もしていたのですが。

内容はよかったのですが意欲が全然続きませんでした…褒める指導についても未熟だった母…)


そんな時に出会えたのが、作文教室言葉の森です。



縁あって講師をさせていただけることとなり、このシステムが、生徒さんはもちろん

講師の私にとってもハッピーを運んできてくれる、なかばWIN-WINの関係にあることを実感し

本当にありがたく思っています。


とはいえ、育児の悩みは尽きず、母として試行錯誤の日々。特に思春期手前の長女には手を焼いています。

そんな長女で困った、と書いた読書感想文の記事 (下の方にちらーっと書いた(^-^;)で、実は

引き持っていたので私も手を抜いた長女の「ベルナのしっぽ」の読書感想文が

クラスで代表に選ばれていました。これは、電話指導を聞かされている、言葉の森効果です。絶対(笑))

(ちょっとだけ力を入れた次女は花◎いっぱいもらってきました(笑))


来年も、がんばるぞ!



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今年、何の前ふりもなくこのブログを開設し(今は前ふりばっかりだけど)

改めて、言葉の森のことを書いたことがなかったなあと思い

一年の締めくくり、また来年への意気込みもこめて、書いてみました。


更新頻度はまちまちですが、引き続きこのブログでは私の作文小論文への思い

言葉の森での作文授業でのヒトコマ

読み聞かせ、朗読への取り組みもちらほら、書き綴っていきたいと思っています。

まだ、「前ふり」「下書き」の記事が数点ありますので、年内にはそちらもアップする予定。

拙い内容ですが、どうぞよろしくお願いします。(*^^*)


参考記事(言葉の森のHPより)

→「作文は事後の評価よりも、事前の指導。(復習よりも予習の大切な勉強)

→「作文通信講座の比較