$あすかのLIVE LOVE LAUGH!!

北区男女共同参画事業の一つ、グリーンハートさんによる上村茂仁先生の講演に行ってきました。

「思春期クリニックのドクターに聞く~今どきの恋愛事情~」というタイトルで、デートDV予防啓発についての内容でしたが、非常に面白かったです!

性の問題とDV、デートDVは根っこではつながっていることが多いのです。
緊急避妊、性感染症、中絶で受診する患者さんのDV被害率は高く、緊急避妊、性感染症、中絶を繰り返すケースの9割以上がDVがからんでいると言います。

相手が自分の都合ばかりを優先して、自分が迷惑をこうむったり、困ると感じたらそれはデートDV/DVとなるそうです。
普通は恋愛におけるパートナーとのパワーバランスによって、言いたいことを言い合う総合的に均衡な関係に落ち着くそうですが、無理な要求を力で通し、パワーバランスがどちらかに偏るとそれはデートDV/DVに発展します。

付き合いはじめはとても優しい彼でも、ほかの男とメールを禁止する、会うのを禁止する、アドレスを消させる、自分の都合ばかり優先させる、、、そして、パートナーに「約束」をさせ、「約束」を破るとパートナーを責めます。
(指輪をさせる、約束をしたがる男には要注意だそうです!)

パートナーもさみしさや居場所のなさゆえに、恋愛に居場所や自分の価値を求めてしまい、共依存の関係になってしまうとのこと。

そもそもDV加害者側はなぜ加害者になってしまうのか?というと、自分自身に自信がない、不安、女性にも上の立場に立っていたい、そして、自分の性的欲求を満たす相手をキープしたいという思いが根底にあると上村先生。
DV被害者の周りの人間関係を壊すことで孤立化させ、自分と彼女だけの世界をつくろうとします。

私たちができることとしては、友人が被害にあっていたら気づくこと、そして話を傾聴し、寄り添うことと先生はおっしゃいます。
知識があっても実践をできていない子供たちを見て、そもそも孤独を感じていることが問題、その子たちの居場所を作っていきたいと上村先生。そして、もしパワーバランスがパートナーに偏ってしまっても、それを自分の力で押し戻すことができる問題解決能力を育てること、子供のころからどう子育てをするかを教えることも有効ではとおっしゃっていました。

その後Link-Rの柳田さん主催の先生との交流会では、皆さんと先生を交えてざっくばらんにお話させていただきました!
そして世界性の健康デーの座長を務める早乙女先生も!
ジェンダー六法』というジェンダーに関連する法律を集めた書籍もご紹介いただきました!

めっちゃおもしろい!という本ではありませんが、リプロダクティブヘルス&ライツや女性支援に関わる事業や活動をされる方が気になる法律についてさくっと調べるには便利なのではと思います。

ちなみに上村先生の講演は8月5日横浜のAIDS文化フォーラムでも開催されるそうです(^^)ご興味がある方は是非!