札幌地裁で、同性婚禁止が憲法違反かどうかが争われた裁判で、
損害賠償請求は退け、
婚姻は両性の合意にのみ基づく、という憲法24条の規定も、
異性婚について定めたものであるから、
同性婚を認めない事は憲法違反ではない、とした。
が一方、法の下の平等を定めた14条に関しては、
婚姻が認められない事によって、
婚姻による法的な利益が受けられないことは、
合理的な根拠を欠いた差別的な扱いで、
憲法違反、という判断を下した。
原告側が、損害賠償請求が認められなかった事を不服として控訴したので、
裁判はまだ続くし、
上級審に行くほど保守的な判断になるので、
高裁で引っくり返される可能性もあるが、
とにかくも同性婚を認めないのは憲法違反、という判決が出た事は大きい。
同様の裁判が他にも起こされているので、
今後の判決に影響が出るかもしれない。
大体日本は、
昨今、お題目のように、
「ダイバーシティ、ダイバーシティ(多様性)」と言うが、
これ程凝り固まった、
多様性を認めない国も少ないのではないか、と思う。
先進国でありながら、
女性国会議員比率はG20で最下位、
世界で見ても、193ヵ国中165位、という惨憺たる数字。
国会議員だけではない、
企業の管理職も少ないし、
女性だけではなく、
障害者雇用も遅々として進まない。
ダイバーシティが、聞いて呆れる。
いまだに選択的夫婦別姓は、
家族制度が崩壊する、なんていう、
時代錯誤な事を言って反対するし、
女性天皇には否定的。
でも夫婦同姓にしてても、
離婚は増えているんじゃないの?
不倫やDVやモラハラに起因する離婚は、
家族の一体感、以前に、
協力して家庭を築こう、という意識が欠如しているから起こる。
そしてそうなるのは、
「釣った魚に餌をやらない」的な、
男中心の、男に都合の良い、
封建時代の意識が根強く残っていて、
それをおかしい、とも思わない社会全体の問題なのに。
政治の世界も財界も、
男目線でしか動かないから、
いつまで経っても仕組も世の中も変わらないし、
男系男子の天皇に拘っているうちに、
天皇家そのものの存続も危うくなっている事にすら、
思い至らない。
もうこうなってくると、
保守的、というより、
現実を見られない、ただのバカだ。
同性婚問題だって、
世の中が変わり、
性同一性障害、が認知され、
性別適合手術を受けて戸籍の性別を変えることさえできるようになった今、
費用もかかるし手術のリスクもあって、
そこまでは決意できないけど、
でも愛する相手は同性なんです、って人が、
ある程度いるのは当たり前の話。
それを認める事こそが、ダイバーシティなんじゃないのか?
日本は基本的に単一民族で島国だったから、
多様性とは程遠い歴史を刻んできた。
だからみんな一緒に横並び、を良しとしてきた。
それ故、マイノリティに対しては、
隠し、押さえつける、という対処が当たり前だった。
でも、この小さな島国を一歩出たら、
我々こそが、世界の中で圧倒的少数のマイノリティなんだ、という事に何故気づかない?
日本語を喋る人間は、
世界の人口の60分の1しかいない。
しかもその殆どがこの島国の中にいて、外に出ない。
ということは、外にいる日本人はごく少数で、
必然的に海外では、ほぼ相手にされない、ということだ。
難民の受け入れも頑なにしないし、
そもそも交わっていこう、という気が無い。
話が広がってしまったが、
そんな国民性が、
この判決をきっかけに、
多様性を受け入れる方向に、
少しでも変わればいいな、と思う。
多様性とは、
自分と違う相手を、
同じ様に尊重する、という事でもあるのだから。