姪っ子のダンナさんが関東に転勤になったらしい。
上の子は今年大学に入ったけれど、
下の子はまだ高校生なので、
家族で行く訳にはいかず、単身赴任決定。
その上このコロナ禍、移動にも気を遣う。
うちも何度か転勤があり、
地球の裏側まで行ったのだから、
言えた義理ではないが、
そもそも企業は何故社員に転勤をさせるのか、と考えてしまった。
メーカーで新しく工場を作る、とか、
金融関係で新規で支店を作る、とかなら、
人を送り込まなければならないのは分かる。
海外だと、一定期間で入れ替えないと、
その人の負担ばかりが増えるのも分かる。
だが、引っ越しを伴う異動の大半は、
回避できるんじゃないのか、という気がしてならない。
最たるものが金融機関と国家公務員。
長期間異動無しだと癒着が問題、と言うなら、
同じエリアの異動で良くないか!?
まあ転勤が嫌ならしなくていい職業を選べ、と言われたらそれまでだが、
地元に帰る為に転職した人もいる。
企業にとっても、簡単に次の仕事が見つかる優秀な人に辞められるのは、
マイナスが大きい様に思うのだが。
そもそも諸外国では一般的でない転勤が、
何故日本ではこんなにあるのか。
終身雇用制が当たり前だった時代は、
業務内容に応じて人のやり繰りをしなければならず、
足りない部所に余裕のある部所から人を送らざるを得なかったかもしれない。
だが今や、終身雇用制は崩れつつある。
若い人は我々世代より、
転職する事に抵抗が少ないだろう。
転職によって、
より自分に向いた仕事につけるのなら、
どんどんすればいいと思う。
だが、やはり転職することを不安に思う人は、
転勤指示に逆らえなかったりする。
ましてや家族がいれば、保守的にならざるを得ない。
で、単身赴任が増える。
昔良く言われたのが、
ローンを組んで家を買ったら、
すぐ遠くに異動されられる、という話。
高額ローンを抱えたら、
会社を辞められないから黙って従うだろう、と。
実際、年齢的な物もあるのかもしれないが、
買ったばかりの家を貸して帯同する家庭や、
単身赴任は沢山見てきた。
人を動かせばお金かかかる。
引っ越し費用だってタダじゃない。
単身赴任になれば、
会社にもよるのだろうが、
手当も余計に必要だ。
経費ばかりかかって、
会社と社員の双方に増える負担が増すばかりだ。
それなら人を動かすのを減らして、
その分の経費を還元すればいいのに、と思う。
大体単身赴任になれば、
育児や教育や介護、
夫婦で力を合わせてするべき事がワンオペになってしまい、
コミュニケーションを取る頻度も減る。
だから熟年離婚が増えたりする。
このコロナ禍で、
色々な「当たり前」が見直されていると思う。
だが、できるリモートをやらない、
転勤もいつも通りにさせる、
一番何も変わっていないのは企業ではないか?
日本のこれまでの「当たり前」は、
決して世界標準ではない。
むしろ「ガラパゴス」的な特殊な慣習だ。
連休明けにJRが、列車の運行本数を減らしたまま維持したら、
凄い混みようで、慌てて通常に戻したらしい。
つまり通勤客は殆ど減っていない、という事なのだ。
これを機に、日本の社会はどうあるべきか、
企業は何をすべきなのか、
もう一度きちんと考えた方がいいと思う。



