優勢が伝えられていた小泉進次郎氏の陣営で、
広報担当の牧島カレン元デジタル相の事務所が、
同じ陣営所属の国会議員事務所などに、
ニコニコ動画の生配信時に、
画面上にリアルタイムで画像上に流れるコメントの書き込みを、
依頼するメールを送信していた事が発覚。
牧島氏も同日、
「他の議員から問い合わせがあり、
事務所の判断で参考例を送った」と事実関係を認めるコメントを出した。
ところがこのコメントの参考例が酷い。
「あの石破さんを説得できたのスゴい」と小泉氏を称賛するものや、
具体的に名前は挙げていないものの、「ビジネスエセ保守に負けるな」と他候補を中傷する文言もあった。
まあ対象は高市さんだと、
誰でも分かるわな。
コメントの要請は牧島かれん元デジタル相の事務所が行ったものであり、
小泉氏は事前には把握していなかったのだそうだ。
が、把握していなければいいのか?
勝手にやられた?
いや、そういう事を勝手にできる、
もっと言えばやってOKな陣営だった、という事だろう。
その方が問題だ。
しかもやったのが元デジタル大臣、
つまり専門家のはず。
これはもはや本来の意味における確信犯だ。
バレたらマズイ、とは自覚しているだろうけど、
悪いことだとは恐らく思っていない。
SNSを利用した戦略、とすら思っていたかもしれない。
更に救い難いのが、
この一件を受けて、
総裁候補5人が一堂に会して、
ひろゆき氏のMCで対談をした時に、
この件について質問されて、
謝罪もされていますし、とか、
放っておいてもそういうコメント出てたと思いますし、とか、
自民党内の事については左に同じ、とか、
もう済んだ問題、という扱いだったこと。
事を荒げても自民党にとってプラスにならない、という判断もあったのだろうが、
画面のこちら側で見ている国民にとっては、
馴れ合いにしか見えないし、
こういう問題さえ、
なあなあで済ませられるんだ、という失望しか無かった。
結局自民党は何も変わってないんだな、と印象付けられただけだった。
この一件で去年の様に小泉氏がまた失速するのか、
リードを守り続けるのかは分からない。
だが小泉氏になっても高市氏になっても、
他の3人の誰になっても、
やっぱり「解党的出直し」なんてできるはずも無かったのだ、と思い知らされた気分だ。
「ONE自民」は、
決して具合の悪いことに蓋をして、
馴れ合うことでは無いはず。
まあ元々そういう政党だった、と言われれば、
確かにね、とは思うけれど。
益々日本の将来が不安になってきた。