「みんな生きている 二つ目の誕生日」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

両沢和幸監督による日本のドラマ映画。出演は樋口大悟、松本若菜、岡田浩暉。

 

 

<あらすじ>

 

空手講師の桧山大介は、ある日突然白血病と診断され、医師から骨髄移植しか助かる道はないと告げられる。やがて骨髄バンクに登録した大介のもとに、ついに適合するドナーが見つかったとの知らせが届く。しかし桜井美智子というその女性は、彼女を心配する家族にドナーになることを反対されてしまう。

 

美智子にとっても大きな決断だったが、彼女は両親を説得して骨髄の提供に挑む。手術は成功し、大介は空手講師ととして復帰を果たす。そして彼は、トラックに轢かれそうになった少女を助けた。その娘こそ、美智子の娘だった。

 

<雑感>

 

骨髄の提供は大変な決断で、しかも小さな子供のいる母親という立場だとなおさら慎重になる。そのあたりの葛藤がかなり細やかに描かれていた良作だった。あらすじでは両親が反対しているとのことだったが、両親だけでなく夫も心配する。本人も、娘のことを指摘されると考えてしまう。ドナー側の悩みに焦点が当たっているのは良かったな。

 

松本若菜さんはとても美しい方なのだが、いままで見たほかの映画よりこの作品の美智子役が良かったな。普通の働く主婦の役なので、派手な化粧をしていないから、元の顔立ちの良さが際立つのだ。バリバリにメイクすれば、多少不細工でもなんとかなるからな。

 

☆4.5。一方で大介は苦しみすぎじゃないか。空手家の覚悟が感じられない。