「凪の島」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

長澤雅彦監督による日本のドラマ映画。出演は新津ちせ、島崎遥香、結木滉星。

 

 

<あらすじ>

 

両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪。母・真央と、祖母・佳子と一緒に、佳子が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。

 

普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るうアルコール依存症の父・島尾の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。そんな凪を、事情をすべて知った上で何も言わず温かく受け入れてくれる島の住民たち。

 

凪が通う小学校の同級生の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。その悩みを知った凪もまた、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。

 

だが、島での平穏な日々はそんなに長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は、アルコール依存症の治療のために努力している父を受け入れ、判断は母に託した。母もそれを受け入れた。

 

<雑感>

 

凪の優しさにほっこりすると同時に、すべてをアルコールのせいにして妻娘に甘えまくる男にウンザリする映画。

 

凪がまだ小さくて、家族が元通りになることを心のどこかで望んでいるのがわかるからまだいいが、娘が中学生だったら成立していない話なのかなと思う。

 

島の友人の男の子がふたり出てくるのだが、この子らのキャラもすごくいい。最後にな義が海に飛び込んだとき、太っちょの積極的な男の子はすぐに後を追いかけて飛び込むんだけど、もうひとりの方はその場の空気を読もうとしているのが笑える。

 

☆4.5。アルコール依存症が厄介なのはわかるが、いろいろ甘えすぎなんだよ。