「岸辺露伴は動かない」(2024年作品)第9話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:荒木飛呂彦、脚本:小林靖子。

 

 

第9話 密漁海岸

 

露伴邸の近くにひっそりとオープンしたイタリアンレストラン。その店を訪れた露伴と京香が出会ったのは、供する料理で客の体の悪いところを改善させる不思議な力を持ったシェフのトニオ・トラサルディだった。トニオは露伴に、どんな病気でも治してしまうという伝説のヒョウガラクロアワビを手に入れようと密漁を持ちかける。実はトニオには、重い病気を抱えたフィアンセ・森嶋初音がいたのだ。

 

第9話 もうひとつの密漁海岸

 

露伴とトニオがヒョウガラクロアワビを手に入れようと海に潜っている間、残された京香と初音は何を話していたのか?!心温まる、もうひとつの密漁海岸。

 

<雑感>

 

筒井康隆の「薬菜飯店」みたいな話だったな。イタリア人の顔面にアワビが張り付いている映像だけで爆笑したわ。このドラマは、脳内で荒木飛呂彦の絵として脳内再生されるくらいよくできている。なかなか新作が追加されないのが残念でならない。

 

筒井康隆の「薬菜飯店」って、デトックスという言葉がまだ一般的じゃなかったころに書かれたんだよな。生姜がデトックスに効くとか、そういう話を聞くたびに「薬菜飯店」を思い出してきたが、これからは京香の眼から涙が溢れ出したあの場面を思い出すかも。

 

☆5.0。もっと頻繁に新作が出ないかなって。