「失われた想い出」(1950年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

クリスチャン=ジャック監督によるフランスのオムニバス映画。出演はベルナール・ブリエ、ピエール・ブラッスール、シュジー・ドレール。

 

 

<あらすじ>

 

オシリスの小像:フィリップとフロランスはパリの博物館で再会した。かつてフィリップはカイロから彼女宛でオシリスの小像を送ったことがあった。彼はエジプト考古学者になって豪勢な暮らしをしていると自慢した。だが実際はお互い貧乏暮らしをしているのだった。ふたりは豪華なホテルで逢引きをする。そして互いの日常に戻っていく。オシリスの小像は、フロランスの娘が可愛くないと言って捨てた。

 

霊安室の花輪:女たらしのジャン・ピエールは、何人もの女にウソをついて近づき、恋愛を楽しんでいた。そこにかつて騙されたカルカソンヌが押しかけてきた。ジャンはこれから祖父の葬式に出なければならない。焦ったジャンと秘書は、ジャンが死んだことにした。カルカソンヌは気を失ったのちに埋葬に立ち合い、ジャンが生きているのを発見する。

 

毛皮のネクタイ:多くの殺人を犯した俳優ジェナール・ドナルセーが脱走した。彼は自殺志願の女性を助け、その縁で彼女のアパートに匿われた。しかし、その女性すら殺してしまうジェナールだった。彼は警察に見つかって撃ち殺された。

 

ヴァイオリン:シングルマザーは息子ラウルにヴァイオリンを習わせていた。近くに住む警官ラウルはその母親を好いており、あるとき町で音楽を奏でていた若者ラウルに子供の演奏を聴いてもらった。気の利く男だと母親に思わせたいと願ったからだ。ところが母親はその若者を好きになった。聖ラウルの日、母親と若者は結ばれ、警官はフラれた。彼には母親から友情の証として息子が使っていたヴァイオリンをプレゼントされた。そして警官はそれを忘れものとして届け出た。

 

<雑感>

 

どの話もオチが弱い。4編あればどれか面白いだろうと詳しくあらすじを書いたのに、全部面白くなかったという。

 

☆2.8。デートでこの映画を選んだら確実に別れるくらいの出来の悪さだった。