「最後の切り札」(1942年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ジャック・ベッケル監督によるフランスのサスペンス映画。出演はミレーユ・バラン、レイモン・ルーロー、ジョルジュ・ロラン。

 

 

<あらすじ>

 

モンテスとクラレンスはともに警察学校で優秀な成績を収めた。主席を争ったふたりだが甲乙つけがたく、実際の犯罪捜査で勝敗を決めることになった。彼らが担当したのはコリンズというホテルの宿泊客が殺された事件だった。

 

事件現場に到着したふたりは、コリンズ夫人に話を聞く。隣の宿泊客はコリンズ夫人の記憶にないデッチ挙げられた話を延々と始めた。これは初めから仕組まれていた事件だったのだ。誘導尋問により、ふたりはコリンズ夫人が偽名で、有名な女強盗であることを突き止める。

 

夫人が逮捕されたことで事件は終わるかと思いきや、コリンズと名乗っていたふたりが持っていたのは多額の現金と宝飾品だった。それらが入ったバッグを狙っていたのが、シカゴでふたりのギャング仲間だった男女ふたりであった。そのうちひとりは隣室の宿泊客を装って偽の証言をした女性だった。

 

ギャングとの抗争に発展したことから、モンテスとクラレンスは共闘しなければ対処できなくなり、初めて情報を共有する。ところが、モンテスが敵に連れ去られ、その状況から警察はモンテスが敵の仲間ではないかと疑う。クラレンスは必死に彼を弁護した。警察の捜査が的外れに陥っていると感じたクラレンスは、独自に捜査を開始する。

 

そして敵に捕まったモンテスとの見事な連携で敵を嵌め、事件を解決に導いた。主席はふたりに決まり、事件を担当したゴンザレスは度重なるミスを指摘されて厳重注意を食らう。

 

<雑感>

 

クラレンスが話の語尾に「ん?」とつけるのがすごく不快で、イライラしながら見ることになった。そういう演技プランなのはわかるが、あまり成功しているとは言い難いな。

 

☆3.0。事件の解決も取って付けたようで感動がない。