「十字路の夜」(1932年作品)感想 | 深層昭和帯

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ジャン・ルノワール監督によるフランスのサスペンス映画。出演はピエール・ルノワール、ヴィンナ・ヴィニフリート、ジョルジュ・テロフ。

 

 

<あらすじ>

 

オランダのダイヤモンド商人ゴルドベルグが保険代理店ミショネットの車の中で殺害されているのが発見された。その車はアヴランヴィル交差点に住むデンマーク人の隣人カール・アンデルセンと妹のエルゼのガレージに隠されていた。

 

保険代理店の車の盗難事件を捜査しているメグレ長官は、交差点の家々を監視下に置いた。それにもかかわらず、ゴルドベルグの妻も殺害された。カール・アンデルセンも殺人犯によって重傷を負い、エルゼも毒殺未遂の被害者となる。

 

メグレは、事件の裏にコカインの密売があることを見抜く。取引場所は自動車修理工場。車が行き交う際に合図を送る仕組みで、コカインは車のチューブの中に隠していた。彼らはゴルドベルグ夫妻を襲撃してダイヤモンドを盗んでいた。そこに襲撃者が現れる。

 

カールとエルゼは兄妹などではなく、夫婦だった。エルセは湾港の不良娘で、カールが彼女を助ける形でつるむようになった。彼女は色仕掛けで多くの男を誑かして貢物をさせているワルだった。メグレは彼女を逮捕する。そこにメグレを狙う男が現れるが、メグレはすぐさま見抜き、この男も逮捕した。

 

主犯は、エルゼと逮捕された元夫だった。

 

<雑感>

 

おそらくこの時代にテレビのように大量生産された作品のひとつ。逮捕の経緯が唐突でいま見ると全然評価できない内容だが、エルゼの色仕掛けがかなり効果的で、この女なら多くの男を騙しそうだと妙に納得させられる。でも、謎解きはいただけないな。

 

☆3.0。古い作品をこう評価にする当サイトではかなり低い評価になる。