「メッセンジャー」(1937年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

レイモン・ルーロー監督によるフランスのドラマ映画。出演はギャビー・モルレー、ジャン・ギャバン、モナ・ゴヤ。

 

 

<あらすじ>

 

妻の会社で何不自由のない生活をしていたニック。彼は秘書のマリーと恋に落ち、妻と職場を捨てる。しかし、妻は裏で手を回し彼の再就職を妨害した。ダンジュはひとり、ウガンダの鉱山で働くことになった。

 

孤独な日々を過ごす中、ジャックと親しくなる。怪我をしたジャックがパリに帰るというので、ニックは妻マリーへの伝言を彼に託した。

 

だが、ジャックはニックから妻の話を聞くうちに、マリーのことを愛してしまっていた。彼の告白を最初こそ拒んだマリーであったが、やがてふたりは肉体関係になる。そこにニックが帰国してきて、すぐにジャックとマリーの浮気を知った。

 

絶望したニックは、マリーと別れて遠くへ働きに出ることを決める。汽車に乗る前、マリーがやってきてジャックが自殺したと告げた。マリーは、自分は良い妻になれると夫を説得して、同じ汽車で赴任先に向かった。

 

<雑感>

 

実にフランス人らしい作品だった。マリーの浮気の言い訳も実にフランス人らしい。90年近く前の映画なのに、これほどフランスを感じるものはない。でも映画監督はベルギー人だったりする。ニックの妻とは、英国人で、そのせいなのか人名がフランス語になったり英語になったりする。

 

☆3.2。浮気して言い訳しないとフランス人っぽくないよな。