「変身」(2005年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

佐野智樹監督による日本のスリラー映画。出演は玉木宏、蒼井優、佐田真由美。

 

 

<あらすじ>

 

成瀬純一は病院のベッドで目を覚ました。彼は銃撃を受けて右脳を損傷。適合する脳を移植したのであった。彼自身は事故のことを一切覚えておらず、恋人のことを夢に見るだけだった。恋人の名は葉村恵。画材店で働く純一は、彼女と同棲する予定になっていた。

 

恵はそんな彼への見舞いを忘れなかった。退院すれば元通りになると彼は信じていたが、彼は移植した脳のドナーの影響を受け始めていた。彼は短期になり、すぐに喧嘩をするようになった。そのせいで恵とも仲違いをしてしまう。まるで別人のように彼は凶暴になった。

 

事件当日、純一は嵯峨典子という少女を助けるために、銃撃を受けていた。彼に脳を提供したのはホストの男で、その人物の抑圧された感情が純一に影響を及ぼしているのではないかと医師たちは考えた。純一は、自分が自分でなくなるまで、日記をつけていくことにした。橘にそれを預け、その日まで読むなと伝えた。

 

ところが橘は、日記を写真撮影して広く共有していた。カッとなった純一は、橘を絞殺。そのころ成瀬純一は、脳の提供者に意識を乗っ取られつつあったのだ。テレビで事件を知った恵は純一のところに戻り、書きかけの自分の絵を完成させてくれと頼む。

 

純一の意識を取り戻した彼は、それに素直に応じていたが、実は恵は医師たちからの頼みで純一に隙を作る役を負っていた。それを見抜いた純一は襲いかかってきた若生医師を逆に銃殺。医師たちは手術の失敗を隠蔽しようとしていたのだ。

 

病院に戻った純一は、脳を除去する再手術を要求するが認められなかった。病室に立てこもった彼は、頭を撃って自殺した。

 

<雑感>

 

映画は二度目の鑑賞だが、感想記事がなかったので追加しておく。

 

脳の移植というなかなかあり得ないシチュエーションと、移植を受けて命が助かったものの人間性がまるで変わっていくところは、初見当時納得できない部分が多々あった。ただ、脳の移植で脳がどんな影響を受けるのか想像するのが難しく、右脳だけ他人の脳になる状況に理解が追い付かなかった。

 

改めていろいろ考えてみたのだが、ロボトミー状態になっているはずなのに凶暴性が出てくるのはどうなんだろうとか、やはり何とも言えない微妙な感想しか持たなかった。右脳移植によって脳全体にどんな影響が出るかなんて、想像できないよな。多分現役の医者でも何が起こるのかわからないはず。

 

☆3.4。オレはこの映画は嫌いじゃないが、蒼井優ってサブカルクソ女っぽい顔で、なかなか女優っぽくない。