「ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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マルセロ・パエス・キュベルス監督によるアルゼンチンのホラー映画。出演はエリカ・リバス、ミランダ・デ・ラ・セルナ、レティシア・ブレディス。

 

 

<あらすじ>

 

魔女の一族セレナは、祖母から受け継いだ魔術を守りながら娘のヘレンとともに暮らしていた。ヘレンに何かあったときのために魔術のお守りを持たせていたが、男に騙されて通信手段を取り上げられてしまう。ヘレンは魔術を使ってセレナに助けを求めた。

 

セレナはヘレンの意識の中に入り、状況を把握。警察に連絡するが相手にされない。すると他の生徒も誘拐されているとわかり、ようやく警察が動くものの、警察内部から情報が洩れてヘレンの元に辿り着けない。

 

セレナの祖母は、街の人間に拷問されて死んでいた。以降彼女は街の人間と険悪なまま人生を過ごしていた。警察内部にもセレナを嫌う人間が多く、彼らによってヘレンは拉致され、セレナの助けがなかなか及ばない。

 

セレナは敵と戦いながら、自分の目を犠牲にして誤射により死んだヘレンを生き返らせた。セレナの活躍により誘拐された娘たちは解放されたが、セレナとヘレンは姿を消した。

 

<雑感>

 

アルゼンチンの映画はちょっと独特で、面白さのポイントがわかりづらいものが多いのだが、この作品は街の人間から差別されている魔女の一族が、最愛の娘を守るために奮闘するという骨子があったために、素直に楽しめた。

 

チャチなところはもちろんあるし、感性を理解部分もあるにはあるのだが、今月はアルゼンチンの謎映画を何作か視聴したこともあり、これくらいの不思議さには耐性がついていたかな。

 

年頃の娘たちが誘拐されているのに、魔女が魔女がとそればかり気にする街の人間の思考などはちょっと理解できない部分もあったが、アルゼンチン人の魔女は、アンチクリストみたいな扱いなのかと勝手に想像して無理矢理理解した。

 

☆3.0。ただ、感情移入のポイントが複数あるのはどうかなと。