「いつか読書する日」(2004年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

緒方明監督による日本のコメディ映画。出演は田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子。

 

 

<あらすじ>

 

大場美奈子と高梨槐多はともに50歳で、同じ町に住んでいたが、顔を合わせることもなく、接点はないままだった。しかし二人はかつて恋人同士で、親の不倫により仲を引き裂かれた過去があった。スーパーでパートをやっていた美奈子は、万引き犯を引き渡すときに市役所の児童課にいる槐多のことをふいに思い出し、名前を出して引き取ってもらった。

 

子供が置かれた環境に胸を痛め、市の対応を改善した槐多。そして彼は介護していた妻の死をきっかけに、恋仲が再燃する。新たな希望を見出す美奈子であったが、槐多は子供を助けようとして溺死してしまった。

 

<雑感>

 

オレももうおっさんなので、こういう気持ちはわからないではないのだが、やはりおっさんとおばさんの恋愛、あるいは秘めた肉体関係というものは、おおっぴらにせず、密かにやるものじゃないかと思うのだ。オレと嫁の肉体関係なんか誰も興味ないだろ? なんで隠しておかないのだろうって。

 

老人が増えて、その老人らがまた恥を知らない世代なものだから、こういう映画が作られるようになったのだろうが、大人は子供にたしなみを説かねばならない立場じゃないのかな。たとえ鬱陶しがられようともだよ。なんか違う気がするんだよね。

 

☆3.0。わかるけど、隠せよって。子供や孫を温かく見守ろうぜっていうね。