「サルヴァトール・ローザの冒険」(1939年作品)感想 | 深層昭和帯

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アレッサンドロ・ブラゼッティ監督によるイタリアの冒険映画。出演はジーノ・チェルヴィ、ルイザ・フェリーダ、リナ・モレリ。

 

 

<あらすじ>

 

圧政が続くスペインで、覆面の騎士フォルミカが民衆のために戦い続けていた。その正体は画家のサルヴァトール・ローザだった。民衆を圧迫するランベルト伯爵と戦う彼は、休息先のトルニアーノでも民衆が苦しむ姿を目にする。

 

再びフォルミカとなった彼は、死刑台に送られた民衆を救って英雄となる。トルニアーノ公爵夫人はすっかりフォルミカに魅了され、怒り狂ったランベルト伯爵は彼女を離縁した。

 

貧しい農民のルクレツィアは、熱烈なフォルミカの支持者だったが、彼の正体が自分の好きな画家でもあると知って、ますます彼に心酔するのだった。

 

<雑感>

 

画家のときは「バカ」と呼ばれているのに、覆面をしたとたんに憧れの人になる。その憧れの人が馬車でルクレツィアを攫って行き、その覆面を取って正体を晒す。そして何か言おうとするルクレツィアの口をキスで塞ぐ。

 

王道展開でなんだか安心する。やはり冒険活劇はこうでなくては。

 

とはいいながら、アラン・ドロンの「怪傑ゾロ」ほど魅力はない。ちょっと主役の顔がね。なんか、マヌケなんだよな。顔で面白かったのは、トルニアーノ公爵夫人。いかにも気が強そうでありながら、恋する乙女でもあるという役を演じるのにベストな配役だった。

 

☆3.6。主役がね。イマイチだったね。