「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(2018年秋作品)第20話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:西﨑義展、監督:羽原信義、制作:XEBEC。

 

 

第二十話 ガトランティス、呪われし子ら

 

総員退艦の際に頭部を負傷した雪は、4年分の記憶と共に古代への想い――その"愛"すら失って目覚めた。満身創痍のヤマトが不時着したのは、かつてガトランティスを創り出したゼムリア人の故郷。都市帝国に囚われた惑星の上で、ガトランティスとズォーダーの"愛"と"絶望"の歴史が語られる。

 

<雑感>

 

森雪の記憶が戻り、古代進のことを忘れてしまった。この雪の心情とガトランティスの歴史が重ねてある。ガトランティスをもっと別の形で描くこともできたと思うが、「さらば宇宙戦艦ヤマト」の時代、人間性から乖離した創造は好まれていなかったし、望まれてもいなかった。まだちょっと早かったんだな。

 

純粋な侵略のための自律的生産システムみたいな無機質な創造は、日本だと90年代以降の表現になるはず。小説はもっと早かったが、アニメはなかなかそうはならなかった。