「心霊写真」(2004年作品)感想 | 深層昭和帯

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バンジョン・ピサンタナクーン、パークプム・ウォンプム監督によるタイのホラー映画。出演はアナンダ・エヴァリンハム、ナッターウィーラヌット・トーンミー。

 

 

<あらすじ>

 

カメラマンのタンは恋人のジェーンと、大学時代の友人トンの結婚式に出席し、楽しい一夜を過ごす。その帰り道、二人が乗る車の前に、突然女が飛び出してきた。ジェーンのブレーキは間に合わず、女をはねてしまう。駆け寄ろうとするジェーンをタンは引き止め、そのまま現場から逃げ去る道を選ぶ。

 

数日後、タンが現像した写真に女の顔のようなものが浮かび上がった。心霊写真だと騒ぐジェーンをなだめるが、それ以降、2人の周りでは次々と不可解な出来事が起こり、ジェーンはひき逃げした女性の呪いだと怯えだす。タンは女性の行方を探るが、どの病院にも事故で運ばれた女性はいなかった。

 

写真に写っている女性はネートナパー・チャンガームという女性らしかった。ジェーンが調べを進めるなか、友人のトンがおかしくなって自殺してしまった。ジェーンはネートについてタンに詰め寄る。すると彼女はタンの元カノだとわかった。

 

タンとジェーンは、ネートの家を訪れた。すると彼女の遺体はまだ火葬されておらず、ベッドの上に横たわっていた。このままでは成仏できないからと、ふたりはネートの母親を説得して火葬に同意させた。ようやく終わったかと思われた矢先、タンのベッドにネートが出現し、怖くなって逃げるとタンは脚を滑らせてはしごから落ちてしまった。

 

ネートの火葬の日、これですべては終わるとジェーンは信じていた。ところが、彼女はネートがトンに暴行を受けている写真を見つけてしまう。ネートとの別れ話がこじれたタンは、トンを使ってネートに暴行を加え、それを写真に収めていたのだった。ジェーンはタンに騙されていたと知り激怒。そしてタンを映した写真には、ネートが首にまたがっている姿が映し出された。

 

<雑感>

 

タイの映画ってなんでこんなに日本っぽいのだろうか。やっぱり同じ仏教国だから感性が似ているのだろうか? 火葬にしないと成仏できないというところなどまさにそうだ。それ以外の部分も、どこか日本っぽさを感じる。

 

最近知ったのだが、タイの映画って意外と面白くて、どの作品もそこそこの水準にある。もちろん中には酷い作品もあるのだろうが、日本語字幕が付けられる程度の有名作はどれも一定水準にあって外れがない。この作品も、脚本がしっかりしているし、役者の演技も上手い。邦画の方が酷いくらいだ。

 

☆4.0。心霊写真というのがまた日本っぽい。