「アフター・ダーク After Dark My Sweet」(1990年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ジェームズ・フォーリー監督によるアメリカのミステリー映画。出演はジェイソン・パトリック、レイチェル・ウォード、ブルース・ダーン。

 

 

<あらすじ>

 

流れ者のコリーは、立ち寄ったバーで知り合った未亡人のフェイと知り合い、彼女の家に転がり込んだ。そこで大金持ちのバンダーベンダー家の子供を誘拐する計画をフェイの叔父のバドに持ち掛けられる。いったんは断り家を逃げ出すものの、また舞い戻って計画に加担することになった。

 

ところが誘拐したバンダーベンダー家の息子ジャックは、重度の糖尿病を患っており、すぐに昏倒してしまう。コリーは必死に看病して何とか病状は安定する。

 

コリー、フェイ、バドの3人はジャックを連れて金の受け渡しに向かう。しかし邪魔が入り失敗。フェイとコリーはジャックを連れて逃げるが、ラジオから「コリーが未亡人と子供を連れて逃げている」と流れてくると、ふたりを救うためにコリーはある決断をする。

 

彼はジャックを殺すと話、子供を外に連れ出す。その瞬間、フェイがコリーを撃ち殺した。

 

<雑感>

 

運悪く流れ者の身になってしまった男が死に場所を求め、最後にそれを見つける話。コニーが足手まといのジャックを殺すと話したためにフェイは彼を撃ったのだが、コニーにはおそらくジャックを殺すつもりはなかった。ここを死に場所だと定めたわけだ。

 

その前にコニーとフェイは結ばれている。愛すればこそ、自分の過去の因果にフェイを巻き込みたくなかったのだろう。病気と知らずジャックを誘拐してしまった後悔も大きい。

 

☆3.5。作品の構造は西部劇に近い。