デビッド・コープ監督によるアメリカのホラー映画。出演はケビン・ベーコン、ザカリー・デヴィッド・コープ、イリアナ・ダグラス。
<あらすじ>
トムは妻のマギー、息子のジェイクとともに暮らしていた。ある時パーティーで催眠術を掛けられ、少女の亡霊を見るようになる。そんなさなか、息子のジェイクがベビーシッターのデビーに連れ去れた。必死に探し回ると、デビーでは自分の実家にいた。
話を聞くと、ジェイクが半年前に行方不明になったデビーの姉のサマンサと会話をしているというので母親のところに連れてきたのだという。トムは、自分が見た亡霊もサマンサではないかと考えた。サマンサの亡霊を見ようとしたところ、友人フランクの息子アダムが死んでいる情景が浮かぶ。フランクの家に駆けつけると、アダムは拳銃自殺をしていた。
トムはいつの間にか、予知夢を見るようになっていたのだ。
そこでもう一度催眠術をかけてもらう。するとサマンサが現れ「掘れ」と強く命じた。トムは憑りつかれたように庭に穴を掘り始める。だが場所が違った。もう一度「掘れ」と命じられた彼は、マギーが総指揮でいないうちに言えの地下室をドリルで掘り、レンガの奥に白骨遺体を発見する。
遺体はサマンサのものだった。半年前、彼女は、アダムとカートに強姦され、その際に口を塞がれて死んでいたのだ。それらは、トムたちが引っ越してくる前に起きたことだった。
トムはフランクにそのことを話す。すると彼はすべてを知っており、しかも彼が許可したことだった。そこにカートとその親ハリーもやってくる。彼はこの家の大家だった。殺されかけたトムを救ったのはマギーだった。フランクは、ハリーとカートを撃ち殺した。
トム一家は、この家から引っ越すことにした。
<雑感>
アルゼンチンゾーンを抜けて、ハリウッド映画に戻ってくる。アメリカの映画はわかりやすくていいのぉ。随分久しぶりな気がするぜ。
ジェイクの能力は、トムから受け継いだものらしい。こういう設定もわかりやすい。洗練されているってこういうことを言うのかな。
ホラー映画の定番である「新居に移ったら霊が見え始めた」話から、どんどん謎が説かれていく様が心地良い。映画はこういうカタルシスを与えてくれないと困る。全体がボンヤリしたままだと、なんか損した気になるだろ。
☆4.0。フィルムの映像も心地良い。色に深みがある。