「烏は主を選ばない」(2024年春作品)第3話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:阿部智里、監督:京極義昭、制作:ぴえろ。

 

 

第3話 真の金烏

 

出会ったばかりの雪哉(ゆきや)に大量の仕事を言いつけ、若宮は嵐のように去っていった。側仕えとして朝廷に出入りするうちに、雪哉は、若宮が“真(まこと)の金烏(きんう)”と呼ばれていること、若宮に皇太子の座を奪われた異母兄・長束(なつか)との因縁、そして長束を信奉する勢力・長束派にまつわる黒い噂を耳にする。初夏のある日、若宮は男子禁制の桜花宮(おうかぐう)を見下ろす崖へと雪哉を連れ出す。

 

<雑感>

 

徐々に事情が分かってきた。日本の皇室といえば、兄弟による跡目争い。それがテーマになっているようだ。賢兄と愚弟、双方に作られていく派閥。こういう場合、兄の方が優勢になるものだから、愚弟と目されている者は慎重になり、観察眼に富むようになる。

 

愚弟という風評を上手く使いながら、慎重に立ち回り、大きな目的を果たす。賢愚は入れ替わることがある。信長などは愚兄と目され、母親から殺されかけた。

 

なかなか面白い。