松本優作監督による日本のドラマ映画。出演は東出昌大、三浦貴大、渡辺いっけい。
<あらすじ>
2002年、Winnyという情報共有ソフトが公開された。評価の高いソフトであったが、著作権法違反やウイルスの問題などで開発者が逮捕された。ソフトを高く評価していた弁護士の檀俊光が、被告の弁護を受け持つことになった。
檀が弁護団を組むと、2ちゃんねるを中心に続々と支援金が集まった。開発者の金子勇に面会し、検察側の書類にサインをするなと念を押すと、金子は検察の捜査に協力したいとの理由から既にサインをしてしまっていた。これによりマスコミが大バッシングを開始。弁護団は孤立無援の状態から拘留の不当性を訴えねばならなくなった。
使い方次第で内部告発から違法コピー拡散まで利用されてしまうWinnyの在り方を必死に訴える檀ら弁護団。一審は有罪、高裁で逆転無罪となり、最高裁で無罪が確定するまで長い年月がかかった。無実を勝ち取った金子であったが、心労がたたり、心筋梗塞で若くして亡くなってしまう。
<雑感>
日本の検察がいかに腐った人間の集まりかわかる裁判だったよな。オレはあまりこういうことに詳しくないが、刺殺事件で包丁の生産者を逮捕するようなもので、まったく意味不明だった。悪用したやつを捕まえろよってずっと思ってたわ。まぁその程度の理解しかできなかったのだが。
Winnyの制作者の逮捕と、ホリエモンの逮捕、有罪確定は本当にメチャクチャ。利益の付け替えとか株式分割なんてどこの会社でももっと大規模にやっている普通の行為なのに、「若い奴が大金を稼いでいるのが気に食わない」というわけで日本の知恵遅れ老人は堀江を悪者にしていたからな。その後もっと大規模に東芝が同じことをやっても一切お咎めなし。腐りきってる。
Winnyの制作者は無罪にはなったけど、映画の中で描かれているように、心労で若くして死んでるんだよ。検察は人殺し。そのくせ、外国人は人を殺そうが、女を犯そうが、金品を盗もうが、詐欺を働こうが全部不起訴。あいつらは犯罪者以下の集団なんだよ。
☆4.0。怒りがこみあげてくる作品だった。