「待ち伏せ谷」(1936年作品)感想 | 深層昭和帯

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ハリー・S・ウェッブ監督によるアメリカの西部劇映画。出演はヴィクトリア・ヴィントン、ボブ・カスター、ヴェイン・カルバート。

 

 

<あらすじ>

 

クレイ・モーガンという男が仲間を引き連れて罪のないジョエル・ポッターを殺した。ブルースマニング保安官はクレイを逮捕しなければならないが、クレイはマニングの恋人の兄であった。しかも卑劣なことに、問い詰めてもしらを切って父親に泣きつく始末。

 

クレイの父は厳格な男で、息子の無実を信じた。こうなるとマニングはつらい立場になったが、恋と仕事の間で板挟みになった彼をクレイは襲撃して殺そうとした。何とか危機を脱したマニングは、クレイを説得してジョエルの両親に謝罪させようとした。

 

ところがジョエルの両親は谷で待ち伏せして謝罪にやってきたクレイを殺した。死に際、クレイは父親に「自分は酔ってジョエル・ポッターを殺してしまった」と告白した。

 

<雑感>

 

戦前の西部劇映画。古いフォーマットの西部劇ながら正直であることに大きな価値を置くアメリカっぽさのある作品だった。それほど面白いというわけではないが、戦前の西部劇の雰囲気を知ることができる貴重な作品。

 

☆3.0。こうしてみると、チャップリンの映画の完成度が高いとわかる。